子どもと家族と私とわたし
~ あえて不便に出会わせよう ~
みなさん、こんにちは。
21世紀型子育てProject主宰、ふぁみりあすのあゆみんです。
子どもは風の子っていうけど、最近は半袖半ズボンのをあまり見かけなくなりましたね。 おうちも学校もエアコンがついているし、防寒着の性能もどんどん上がっていて、冬と言ってもだいぶ過ごしやすい季節になったということでしょうか。
令和の時代にもいますけどね、半そで半ズボン(笑)
初詣に行く格好か?!
でもね、ふとした時に思うんです。 冬は寒くて、夏が暑い、春と秋にホッとひと息心地よい。そんな四季のある日本の気候の中で、私たちは日本人としての感性だったり言葉だったり文化だったりといったものを育んできたんじゃないかなって
温暖化って、もしかしたら環境破壊だけじゃなくて、その国の文化まで変えてしまうのかなって。
科学の進化も、気候の変化も、快適さを享受する一方で、失っていっているものがあるような気がしてならないんです。
人間って、本来は自然とともに生きているはず。それなのに、自然界の摂理をシャットダウンして、あまりに快適に走りすぎてはいないだろうか。そんなことを考えています。
前書きなのに、固くなりました(汗)。
快適さの裏で失われているもの。それは子どもの育ちにおいても言えること。今日は、「不快」と「不便」をテーマに、皆さんと一緒に子どもの育ちについて考えたいと思います。
皆さんはどう思いますか?
家の中はいつも一定の温度で保たれて、必要なものはすぐ手に入る。暑さ寒さに関係なく、行きたい場所に移動できる。
こんな快適な生活を送りたいと思いませんか?
NHKと千葉大で、小学5年生に万歩計を持たせ、朝起きてから夜寝るまでの歩数の調査をしたことがあります。
1980年には2万2千歩近く動いていた歩数は、30年後の2010年の調査では、1万歩程度に減少していた。
1万歩といえば、運動時間で約1時間にあたるんですね。それだけ運動時間が減っているわけです。移動手段の変化、そしておけいこや塾通いで外遊びの時間が減ったことが原因と考えられています。おけいこや塾では、大人によって「守られた」環境の中で、「安全」を確保されて一定時間を過ごします。これもある種の「快適」な生活の一部ですね。
子どもたちは快適な暮らしを得ることで、からだを動かす時間が減少していることが明らかになったわけです。
それによって、どのようなことが起こっているのか。
考えたことはありますか?
この夏 ニュージーランドの教育コンサルタントの方とお話する機会がありました。
数年ぶりに一時帰国されて、とても驚いたことがあるとおっしゃっていたのが印象的だったんです。
「便利で快適なように見えるけど、それがマイナスになっているような気がするよ」
ニュージーランドは、色んなことが不便。家電はすぐ壊れるし、電車やバスもすぐには来ない。
でも、そのおかげで子どもたちはどう対処したらいいかを自分で考え、問題を解決する力を身につけているそうです。
限られた材料をどう活用したら、自分の目的を達せられるのか。そこには創意工夫に至るための想像力と創造性が試されます。不足しているものを手に入れるためのコミュニケーションスキルや、協力を求めるための発信力が必要です。相手に分かってもらえるように伝えられる論理力も求められます。
一人でできることの限界を知り、仲間を求め、つながり、何か創り上げていく。そんな経験をしている子どもって、日本にはどれくらいいるでしょう?
小さいころから、自分で何でも作ろうとするニュージーランドの子どもたち
お店に行けば、たいていのものは手に入るとなったら、子どもたちは創り出す喜びには出会えません。仲間と一緒に苦労して創り上げる喜びも体感できません。
確かに、便利で快適な生活は魅力的です。しかし、その裏で子どもたちが失っているものがあるのです。
子どもたちが外で遊び、自分で考え、問題を解決することは、彼らの発達にとって極めて重要な要素なのです。運動能力や協力する力、コミュニケーションスキルを養う一方で、自然とのふれあいから感じる驚きや興奮は、彼らの好奇心を刺激し、創造力を育むのです。
では、この便利で快適な社会の中で、子どもたちはどのように「不便」と「不快」に出会えるのでしょう。
私たち親にできることは、子どもたちにある程度の自律と冒険を許すことです。
ちょっと遠くまでお散歩する。
斜面や凸凹道を歩く。
木登りしてみる。
欲しいものがあるなら、まず自分で作れないかを一緒に考える。
幼児さんになったら、
のこぎりやトンカチを使ってダイナミックな工作にチャレンジしてみる。
少し足を伸ばして、高尾山から陣馬山の方へ山登りをしてみる 。
キャンプに行ってテントを一緒に立てる。
火おこしをする。寝袋を自分でしまう。
自分でやるのはちょっと大変だなって思ったら、「手伝って」「助けて」って周りにサポートを求める。
川崎の夢パークに行くと、工作も泥んこ遊びも思う存分できる。
八王子にもこういう場所があるんですよ! この後ご紹介しますね。
大事なことは、子どもが困っているときに見守りながら、時には「何が大変?」「どんなお手伝いが必要かな?」って様子を見ながらサポートの声かけをする。助けを求められたら寄り添う。
頑張ったらできた! 工夫したら完成した! やったー!!っていう喜び
「助けてって言ったら助けてもらえた」っていう安心感。
この経験の繰り返し、積み重ねが、子どもの粘り強さや人への信頼感、創意工夫を育てるんですね。
子どもたちが「不便」や「不快」を経験することで、彼らは強く、柔軟で、創造的な大人に成長していくのです。これは、将来の大人になった時の、も重要な資産となるでしょう。
とはいえ、普段の生活では「不便」や「不快」に出会う機会って少ないですよね。
プレーパークという遊び場をご存じですか?
ここでは、落ち葉やどろんこや自然の素材、スコップや金づちや大鍋を使って、自分の「やってみたいと思うこと」を実現していけるんです。でも、「便利な道具」は置いてない。自分の力で挑戦するのにうってつけの場所です。
火を使うこともOK!
時に危ないこともあるけれど、火をつかったり、穴を掘ったり、木に登ったり、子どもたちが自由に遊ぶために、極力禁止しない遊び場です。
近所の公園ではちょっとできない「危ない遊び(!)」のできる場所。ちょっと足を伸ばして行ってみるのもありですよ。
「八王子冒険遊び場の会」に、開催場所などの詳細が出てるので、見てみてくださいね。
かわいい子には旅をさせろって言うように、小さなうちに小さな苦労をさせましょう。
それが子どもの成長にもなるし、大人になってからの生きる力にもつながっていきます。
小さな「がんばってみよう」が、子どもの可能性の伸びしろを引き上げてくれますよ。
生田あゆみ
元私立高校教員
教育コーディネイター
子育てファミリーサポーター
ちゃんとしなきゃで子育てをしていたら酸欠になりました。
そういえばこの感覚、教員時代にも感じていたぞ?
おかしいな、なんでうまくいかないのかな?
そんな思いから学びを深めていくと、教育も子育ても古い価値観にとらわれて自分の感覚を置き去りにしていることが分かりました。そして、私と同じように自分を失くして子育てしている人たちがたくさんいることも知りました。
現在は、「わたし」を軸にした子育てマインドの育み方をお伝えするファミリアスと、「教育を選ぶ」をサポートし、学校選びの選択肢を増やすポータルサイト「教育移住.com」を主宰しています。
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