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子どもと家族と私とわたし

Vol.64_<子どもと私> イヤイヤ期を乗り切る3つの心得

~ 成長の過程とは言うけれど~

皆さん、こんにちは。21世紀型子育てProject主宰、ふぁみりあすのあゆみんです。

 

冬休み明け早々、大金を手にした息子①が大量のマンガと高価なスキーゴーグルを買い込んでモヤモヤしているところです(笑)。

年末にお年玉の使い方についてお届けしたというのに、思春期の子どもの行動にはヤキモキさせられることと言ったら! 「そんなことに使って……」と言いたいのを飲み込んで、満足そうな姿を見守っているところです。子育てって、本当に葛藤の連続だけど、知識を持っていることで少しだけ客観的になって子どもを見守ることができる。この「少しだけ」がけっこう大事なんだよなって思っているところです。

 

そんなことを思っていたら、子育て初期の大きな試練を思い出しました。そう、イヤイヤ期! かわいかったわが子がとんでもない暴君に見える試練の時期、それがイヤイヤ期。

海外でも「Terrible Twos」なんて言われていて、この時期の子育ての難しさは世界共通なんですね。

そんなイヤイヤ期のことを知って、気持ちを軽くして一緒に乗り切っていきましょう!

 

 

★今日のポイント ★

 

1)どうしてイヤイヤ期が起こるの?

 

2)イヤイヤ期が来たら心得ておく3つのこと

 

3)成長のプロセスだけど、ガマンは厳禁!

 

 

1)どうしてイヤイヤ期が起こるの?

 

1歳後半から2歳ごろに始まる「イヤイヤ期」。

 

これは、前頭前野という脳の「我慢」や「制御」を司る部分が未発達なために起こると言われています。

この時期は、自分の意思や感情がはっきりしてくるのですが、言葉の発達が不十分でうまく表現できないためにイライラしてしまうんですね。頑固になったり、言われたことに拒否反応を起こすのも、脳が未発達ゆえに怒ることなんです。

よく頭を横に振って「イヤ!」って言ったり、物を投げたりする行動が見られますよね。

道端にひっくり返っているのはイヤイヤ期の子が多いのかなぁ。

テコでも動かない2歳児、いますよね。

また、多くの子どもがこの時期に「自分でやりたい」という思いが強くなり、大人の助けを嫌がるようになります。

 

赤ちゃん時代を終えて、自分は何でもできる!と思っている2歳児さんにとって、自分にできないことがあったり、人の助けを借りなければならないというのは、実はと―――っても屈辱的なこと。「自分でできるのにー!」ってかんしゃくを起こしているわけです。「だって、私、何でもできるもん!」

 

そう思うと、一生懸命になっている姿が、ちょっとだけ愛おしく見えてきませんか?

「ママみたいにお荷物持てるもん!」

 

自信に満ちた姿がかわいいー!

引きずったって気にしない。本人はできてるつもりでいますから。

2)イヤイヤ期が来たら心得ておく3つのこと

 

とはいえ、連日のかんしゃくに付き合うのは、いくら親でもつらいもの。そんなイヤイヤ期ママさんに3つの心得をお届けします。

 

① 共感しつつ、切り替えさせる

子どもの成長段階において、イヤイヤ期は自己主張のための重要なステップ

親まで「ダメよ」って子どもに対抗してしまったら、自己主張する力を奪ってしまうことになってしまいます。21世紀はさまざまなバックグラウンドを持つ人たちと一緒に働いていく時代。自己主張できることはとても大切なスキルです。

だから、「イヤなんだね」って共感しながら気持ちの切り替えに寄り添うのがベスト。

 

時には共感してもかんしゃくを起こし続けることもありますよね。そんな時は「気持ちが落ち着いたらお知らせしてね」って放っておくのも一計です。というのは、かんしゃくを起こせばママがかまってくれると誤った認識をしてしまうから。ママもずっと寄り添うのはしんどいですよね。だから、共感→見守りへの切り替えもOKですよ。

 

② 子の欲求を言語化する

最初にお伝えしたように、子どもたちは意志や感情をうまく伝えられないもどかしさからイヤイヤを発動させることがあります。

私たちも、何となくイヤな感じがするんだけどうまく言葉にできなくてモヤモヤすることがありますよね。あんな感覚を強烈に感じていると思ってください。そりゃ、かんしゃく起こしたくなる!って思いませんか?だから、子どもが感じているモヤモヤした不快感を言葉とつなげることが大事なんです。

コレと言ったら譲らない!

水着だって着たいんだから着るんだもん!!

 

そんな意志の強さを感じさせる背中(笑)??
親が受け入れる度量を試されている気もします。

「クツが履けなくて悔しいね」「自分でクツを履きたいね」

こんな風に言葉にすることで、「クツを履きたいのに履けなくて、悔しい」という回路がつながります。

もちろん、何に怒ってるのか分からないことの方が多いかもしれません。でも、感じている不快感を言葉で伝えると理解してもらえると子どもが知ることで、イヤイヤは少しずつ収まってきますよ。

 

③ 時にはアウトソーシング

そうは言っても親はしんどい、イヤイヤ期。時には外部の力を借りてパワーチャージすることも大切です。

おじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんや先輩ママさん、一時託児やベビーシッターなど、色々な方に出会うことで、子どもの社会性も育めるので一石二鳥。

子育ては親だけが見なければならないという常識を変えていきましょう。たくさんの大人と出会うことも、子どもの成長にとって大切なことです。外部委託に罪悪感はいりません。親子のおだやかな時間のために、アウトソーシングをうまく活用していきましょう。

 

3)成長のプロセスだけど、親のガマンは厳禁!

 

イヤイヤ期を経ると、子どもはぐっと成長して自己表現を楽しめるようになります。そして、この時期に親に受け止めてもらえた安心感は、自己受容感、そして他者信頼の土台になります

 

成長の大切なプロセスではありますが、特に第一子の親御さんにとっては試練の日々。手探りであの手この手を尽くす時期ですよね。産後の次にメンタルを崩しやすいのが、イヤイヤ期の時期とも言われます。だから、ガマンは厳禁!

 

シンドイと思ったら、パートナーに代わってもらったり、相談窓口に話に行ったりして、自分のケアを最優先にしましょう。誰もが通る道筋だけど、だからと言ってあなたがシンドイことに変わりはありません。癒せる方法があるのだから、しっかり自分を整えることが最優先。

 

「こんなことを相談したら、ダメな親って思われるんじゃないかな」なんていう心配はまったく不要! さっさと相談して、少しでも早く元気を取り戻せた方がいいんです。遠慮せず相談に行きましょう。

大事なことは、自分と相性のいい人を見つけること。相談に行って落ち込んで帰ってきたら、元も子もないですから(人と人とのことなので、どうしてもそういうケースって怒ります)。安心して話を聞いてもらえると、それだけで元気が湧いてきますから。

 

 

実はイヤイヤ期は、この先もパワーアップして帰ってきます。9歳のプレ思春期、そして12歳ごろのTHE思春期の到来です。

まだまだかわいい2歳のうちにしっかり反抗してもらって安心の土台ができていると、第2、第3のイヤイヤ期は大荒れしません。

ぜひ、かわいいイヤイヤ期をお子さんと一緒に乗り越えてくださいね。

◆この記事を書いたひと


生田あゆみ

元私立高校教員

教育コーディネ-ター

21世紀型子育てプロポーザー



ちゃんとしなきゃで子育てをしていたら酸欠になりました。

そういえばこの感覚、教員時代にも感じていたぞ?

おかしいな、なんでうまくいかないのかな?

そんな思いから学びを深めていくと、教育も子育ても古い価値観にとらわれて自分の感覚を置き去りにしていることが分かりました。そして、私と同じように自分を失くして子育てしている人たちがたくさんいることも知りました。

現在は、「わたし」を軸にした21世紀型子育てマインドの育み方をお伝えするふぁみりあすと、「教育を選ぶ」をサポートし、学校選びの選択肢を増やすポータルサイト「教育移住.com」を主宰しています。


【関連リンク】

ふぁみりあす

教育移住.com

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