元々私は料理が好きで、自分が生まれ育った八王子で何かお店がやりたくて探していた時に、纏の社長と出会いました。
そして話しているうちに意気投合して、お店を出したいという気持ちを社長に伝えたのですが、纏の社長は東京でお店を出店するつもりがなく、初めは断られてしまいました。ですが、どうしても私が八王子でこのお店を出したかったので八王子の魅力を全力でPRし、納得してもらい、纏八王子店をオープンすることができました。

特徴はまず純白の自家製クリームで、厚みやきめの細かさなどにこだわり、口に入れた時の相性が良いように計算されています。サンドするフルーツは、イチゴやバナナなど定番のものをはじめ旬を取り入れた果物も。季節によってメニューは異なりますが、「いちご＆パイン」、「みかん」などの15種類のフルーツサンドの他、「ショートケーキ缶」もご用意しています。

フルーツ独自の栄養価が高く、季節によって様々な魅力のあるものが出てくるところですかね。旬だからこそ味わえる、新鮮さや美味しさを感じてもらえたら嬉しいです。
美味しいものを食べると気持ちが明るくなるので、纏のフルーツサンドをきっかけに、食べて笑顔になる人が増えてくれればいいなと思っています。

すでに食べて下さった方はご存じだと思うのですが、サンドされているクリームには纏独自の割合でクリームチーズを配合しています。クリームチーズが入っているのでボリュームはあるけど飽きずに食べることができます。チョコレートチップや桑の葉のサンドイッチに関してはフルーツが入っているものとクリーム自体は一緒ですが、あるお客様からは『他のお店のチョコレートサンドは食べられないけど、ここのは何故か美味しく食べられる』なんてお声も頂いています。

ベースとなるメニューはレシピで決まっているものもありますが、「いちご×バナナ」などのフルーツの組み合わせは自分たちで考えて作っています。特にこだわっているのは「フルーツの並べ方」です。例えばいちごサンドは、いちごの向きを変えてハートに見えるようにしたりして、味覚だけでなく、視覚でも楽しんで頂けるように工夫しています。

『つぶつぶりんご紅茶』と『翡翠（ひすい）』ですかね。
つぶつぶりんご紅茶は前橋の紅茶専門店から数種類の紅茶の茶葉を独自の分量で配合してもらいフルーツサンドに合うようにこだわり抜いて、特注で作ってもらっています。正直、紅茶の茶葉は安くないですが、皆様の口に届いて頂ければと思い、ギリギリの値段でやらせてもらっています。

もう一つは、桑の葉を使っている翡翠ですね。八王子で有名な桑の葉を使った八王子店オリジナルの商品です。桑の葉は糖の吸収、血糖値の上昇を抑制する効果があるとされていて、通常は青汁などに使われることが多いのですが、それをどうにか商品化できないかと纏の特製クリームと合わせてみたところ、爽やかで美味しく仕上がりました。これを多くの方に知って食べて頂き、八王子が盛り上がってくれたら嬉しいですね。

どの世代ということなく、幅広い世代の方々が買いに来て下さっています。そして私も意外だったのですが、女性より50～70代くらいの男性の方が多いことにびっくりしました。会社帰りの方が多いからなのか、『実は甘いもの好きなんだよね～』と、話をしてくれるととても嬉しくなります。私みたいな男性がやっているとお店に入りやすいんでしょうか（笑）。

最終的な目標は、『纏のキッチンカーを作り、全国にこの美味しさを広めたい』という事です。このお店は後任者を見つけ、私はキッチンカーでいつでもどんなところでも飛びまわって纏八王子店の良さ、大きく言ってしまえば、八王子の良さを纏を通して知っていってもらえたら良いと思っています。

このコーナーでは、「地域情報サイトまいぷれ八王子」の編集部スタッフが、八王子の街で見つけた素敵なお店や素敵な人をインタビュー形式でご紹介しています。みなさまの八王子でのライフスタイルがもっと豊かでもっと楽しくなるきっかけのひとつになれることを願っています。