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《杉並区あるある検証 No.11》杉並区は「ロケット発祥の地」って本当?

まいぷれ杉並区編集部

杉並区は「ロケット発祥の地」って本当?

■ あるある仮説

杉並区と聞いて、ロケットや宇宙開発を思い浮かべる人は、ほとんどいないかもしれません。

住宅街、商店街、静かな公園。
どこか落ち着いた日常の風景。

ところが、こんな話があります。

「実は杉並区、日本のロケット開発が始まった場所なんですよ」

それは本当なのか。
それとも、よくある都市伝説なのか。

■ その場所は、今も杉並にある

答えを探して向かったのは、中央本線・西荻窪駅からおよそ1km北。

住宅地を抜けた先に広がる桃井原っぱ公園です。

その南西部。
よく見ないと通り過ぎてしまいそうな一角に、2つの石碑が並んで立っています。

左側にある、少し角ばった四角い石碑。

それが、「ロケット発祥碑」です。

■ 「桃井ロケット」とは何か

この地が「ロケット発祥の地」と呼ばれる理由は、戦後の国産ロケット研究にあります。

現在の桃井原っぱ公園一帯には、かつて 中島飛行機(のちの富士精密工業)の工場がありました。

戦争が終わり、航空機の研究が制限される中で、ここ杉並区桃井の地で始まったのが、糸川英夫教授らによる国産ロケットの基礎研究です。

そこで誕生したのが、日本初のロケット実験機「ペンシルロケット」。

この小さなロケットが、のちの日本の宇宙開発へとつながっていきました。

■ なぜ、杉並だったのか

今あらためて考えると、少し不思議に思えてきます。

なぜ、工業地帯でもなく、軍事施設でもなく、大学のキャンパスでもない。

杉並区・桃井だったのか。

理由として考えられるのは、都心から近く、研究者が集まりやすかったこと当時はまだ空き地も多く、実験が可能だったこと。

そして何より、目立たず、静かだったこと。

最先端の研究を、派手に見せる必要はなかった。

杉並は、「静かに未来を考える」のにちょうどいい場所だったのかもしれません。

■ 今は、日常の中に溶け込んでいる

現在、当時の工場や研究施設の姿は残っていません。

そこにあるのは、子どもが走り、大人が休憩し、犬の散歩をする、ごく普通の公園の風景です。

大きな説明板も、派手な展示もありません。

ただ、あの小さな石碑が、ここで何が始まったのかを静かに伝えています。

■ 検証結果

杉並区・桃井は、日本のロケット開発の発祥の地だった。

それは、誇示されることもなく、観光資源になることもなく、今も日常の中に溶け込んでいる。

とても、杉並らしいかたちで。
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アクセス京王井の頭線西永福駅南口よりすぐ
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