杉並区で活躍している人を取り上げます
★【方南町】リアルライフヒーロー スミレンジャーZさん・まがい(蟇蝦井)さん ★

私は栃木県の出身で、学生時代を含めて7~8回の引っ越しを繰り返してきました。
そんな私が2年ほど前に「方南町で骨をうずめる」と自然に思ったのです。
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、それほどしっくり来る街でした。
中学生のころから、人の役に立つことが好きでした。
渋谷ハロウィンのゴミ問題を目にして、軽い気持ちで「ヒーローの格好でゴミ拾いをしてみよう」と始めたのですが、
現実は想像していたよりずっと深刻で、軽い気持ちでは向き合えない問題だと痛感しました。
そこから、私の本気の活動が始まりました。
そして私は、人生を変える人物に出会いました。
リアルライフヒーロー「ベビーカーをおろすんジャー」さん。
日本にただ一人だけ存在した、黙々とベビーカーを運ぶヒーロー。
派手さはないのに、誰よりも強く、優しい。そんな姿に強く惹かれました。
初めて会いに行ったとき、驚くほど温かく迎えてくださり、 私は自然と「この人が私の師匠だ」と感じました。
ベビーカーをおろすんジャーさんとの出会いが、私を方南町へ導いてくれました。
今身につけている装備の一部は、師匠から譲り受けたものです。
その瞬間、私は静かに決意しました。 「この街で生きていく」と。

私はもともと「スラウザー」という名前で活動していました。
覚醒という意味を込めた、中二病全開のヒーロー名です(笑)。 しかし、仕事でのパワハラが原因でうつ病を発症し、 ヒーローもボランティアも「もうやめたい」と心が折れた時期がありました。
そんなとき、ベビーカーをおろすんジャーさんが焼肉に連れていってくださり、 「俺の黒いスーツがあるから、それ着て手伝ってみなよ」と声をかけてくれました。 そこから私は、名無しの黒いヒーローとして 師匠の横に立つようになりました。
あるイベントで、子どもたちが私を見て 「黒いからクロレンジャー!」と言い出したのですが、 「もう少しひねってほしい」と返したところ、 「じゃあスみまみれだからスミレンジャーだ!」と叫んだ子がいました。
その一言が、不思議と心に深く残りました。
活動を再開するとき、 スミレンジャーでいこうと自然に思えました。 そして、少し進化した気持ちを込めて「Z」をつけました。
渋谷では今もゴミ問題が深刻で、行政の仕組みや整備の面でも多くの課題を感じています。
現場に立てば立つほど、「ここを変えたい」というポイントが見えてくる場所です。
一方で、方南町は本当にゴミが少ない街です。
商店街の皆さんが日々お店の前を掃除していること、
そして「誰かが見ているかもしれない」というさりげない空気感が、自然とポイ捨てを減らしています。
私は、その素晴らしさにもうひと押しをするつもりで動いています。
街のきれいさを守るための最後の1ミリを拾うこと。
それが、スミレンジャーZとしての自分の役割だと思っています。
子どもたちには、素顔でも完全にバレていますが(笑)、
私はいわゆるスーパーヒーローというより、「みんなの友達スミレンジャー」でありたいと思っています。
その距離感こそが、この方南町にいちばん合っていると感じています。
彼を初めて見たのは、とある海の清掃イベントでした。
オレンジのマスクをつけ、じっとこちらを見ていた青年がいて、 視線を感じて振り返ると、目が合った瞬間に軽く頭を下げて静かに去っていきました。 「なんだか不思議な空気を持つ子だな」と思ったのを覚えています(笑)。
後日、SNSでつながり、 「あのときの青年だったのか」と知りました。
その後、やり取りを重ねるうちに気が合い、 気づけば今ではすっかり相棒のような存在になっています。
まだ出会って5年、相棒となってからは1年ほどしか経っていないのに、 どこか昔から知っていたような、 不思議な馴染みを感じる関係です。


私は小学生のころから東京で育ちましたが、杉並に住み始めたのは本当に最近のことです。 方南町の「駄可笑屋敷」に出会い、子どもたちや商店街のみなさんの温かさに触れて、 この街で過ごしたいと思うようになりました。
今では、ほぼ毎日、駄可笑屋敷を開けています。 宿題を見たり、花札を教えたり、悩みを聞いたり、気が付けば、子どもたちの居場所になっていました。
子どもたちは私のことを「かわず!」と呼び捨てにします。 でも、その距離が好きなんです。 大人と子どもというより、同じ時間を共有する仲間のような感覚です。
スミレンジャーZとは、いつの間にか相棒になりました。 彼の活動に同行するときはカメラマンをしたり、 逆に私の活動には彼が手を貸してくれたり、お互いが自然に助け合っています。
私は派手なことができるタイプではありませんが、 「子どものそばにいる大人でいたい」 その気持ちだけは、ずっと変わりません。 この街で、子どもたちが安心して笑える時間を守っていけたら嬉しいです。

私には、ほんの少しだけ夢があります。
いつか、スミレンジャー2号や、スミレンジャーA・B・C…といった、 スミレンジャー軍団のような存在が増えてくれたら嬉しいなと思っています。 方南町や他の街に、それぞれのスミレンジャーがいて、 地域の子どもたちや住民を支える存在になれたら、そんな未来を、少しだけ描いています。
ただ、ひとつだけ言えるのは、 入り口が熱すぎると長続きしないということです。
「命をかけます!」と宣言する人ほど、実は1か月で辞めてしまいます(笑)。だからこそ、面白そうだからやってみようかな、そのくらいの軽さのほうが、活動を続けるにはちょうどいいのだと思っています。

「八百市」さん

「伊豆松崎酒店」さん

「アキッチョデシカ」さん

私が今ここに立っている理由は、ドラマチックな奇跡ではありません。
昨日まで散らばっていた小さな出来事が、 ある日ふとつながって、気づけば今の形になった。ただ、それだけのことです。
リアルライフヒーローは、決して特別な存在ではありません。
目の前の誰かのために、ほんの少し動いてみること。
それを地道に積み重ねていくだけで、 誰でもヒーローになれると本気で思っています。
今日も方南町の街角では、 私は黒いスーツで子どもたちと挨拶をし、ゴミを拾い、 まがいは駄可笑屋敷で花札を教えながら笑っています。
そんな穏やかな日常が、これからさらにこの街に広がっていけば、 私はそれだけで十分に幸せです。

活動を応援したいと言ってくださる方は、 ぜひ私の Amazonほしい物リスト を覗いていただけたら嬉しいです。
いただいたご支援は、活動に必要な備品の購入や支出削減のために、大切に使わせていただきます。
そして、方南町にお越しの際は、 よければ私と一緒に少しだけゴミ拾いをしてみてください。
きっと、心がほんの少し軽くなるはずです。



スミレンジャーZさんとまがい(蟇蝦井)さんのお話を伺いながら、 私は取材者であることを忘れて、 いつの間にか、お二人のファンになってしまいました。
スミレンジャーZさんの行動には、飾り気のないまっすぐな優しさがあって、 お話を聞けば聞くほど、その誠実さに胸を打たれました。 まがいさんのあたたかさも、言葉の端々から自然と伝わってきて、 子どもたちが彼を慕う理由を強く感じました。
取材を終えて外に出たとき、 方南町の空気が少しだけ優しく感じられたのは、 きっとお二人が日々紡いできた温度に触れたからだと思います。
この記事が、まだお二人を知らない誰かにとって、 そっと心をあたためるきっかけになれば嬉しいです。
まいぷれ杉並区 編集部・横川

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※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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