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杉並区で活躍している人を取り上げます

杉並区で活躍している人を紹介します。SUGINAMI コネクション

★杉並が生んだMr.都市伝説、関暁夫さんと一般社団法人「情熱クラブ」の挑戦★

杉並区出身のMr.都市伝説こと関暁夫さん。
テレビや講演、YouTubeなどを通じて幅広く活躍しています。
今回は、現在取り組んでいる活動「情熱クラブ」に込めた想いなどを伺いました。

子ども時代の記憶、杉並の賑わいとその衰退

僕は東京都杉並区で生まれ育ちました。昭和の終わりから平成の初めにかけての杉並は、阿佐ヶ谷も高円寺も商店街がとても賑やかで、まるで町全体が家族のような温かさに包まれていました。夏祭りや盆踊りでは、地域の大人たちが力を合わせて子どもたちのために場をつくり、夜空には提灯の灯りがゆらめいていました。
あの光景は、まさに「地域がひとつになって生きている」ということを感じさせてくれるものでした。

 

しかし、時代が進むにつれてその賑わいは少しずつ失われていきました。祭りは縮小し、商店街の灯りも減っていく。僕は、大人になるにつれて、それが単なる経済の衰退ではなく、戦後教育の中で失われてしまった誇りやつながりの問題だと気づくようになりました。地域を愛し、伝統を受け継ぐ心を失えば、地域社会は自然と痩せていく。その現実は、今も僕の心に深く刻まれています。

世界を見て気づいた「日本だけがおかしい」

大人になり、Mr.都市伝説として世界各地を回るようになって、強く感じたことがあります。
それは、「日本だけが、自分の国を誇ることを悪いことのように扱っている」ということです。
海外では、アメリカでもヨーロッパでも、人々は当たり前のように国旗を掲げ、国を愛し、地域を誇りにしています。ところが日本では、愛国心を語るだけで、なぜか“偏った意見”と見られてしまう。
このままでは経済だけでなく、文化や伝統、そして精神までも衰退してしまう。そうした危機感を強く持つようになりました。

 

杉並区に迫る現実

そうした流れは、僕の故郷・杉並区にも表れています。
商店街の店主が代替わりを迎えても後継者が見つからず、土地を手放す人も増えている。祭りや地域の行事を支えていた人々が年々減っていく。
もし首都直下地震が起きたら、木造住宅が密集する杉並区では火災の危険が高い。
「杉並が杉並でなくなる」、そんな危機感を僕は強く持っています。

情熱クラブ!民間防衛と地域再生の試み

政治が現実を変えるには時間がかかります。
けれど、政治が動かないからといって、僕ら市民まで黙っていては何も変わりません。
だから僕は仲間たちと一緒に「情熱クラブ」を立ち上げました。掲げているテーマは「民間防衛」です。
もちろん、自衛隊のように国を守る組織ではありません。だからこそ、日常の暮らしの中でできることから始めています。

1. 防災活動

地震や豪雨などの災害に備える訓練や知識の共有は、広い意味で「国を守る力」に直結します。
インフラが老朽化し、都市災害のリスクが高まるなかで、自分と隣人を守る力を育てることが重要です。

2. 地域コミュニケーションの再生

隣人との絆を取り戻すことは、地域を愛する心を育てることにつながります。
防災訓練や清掃活動を通して顔の見える関係を築き、助け合う土壌をつくる。
それが、健全な社会を再び取り戻す一歩だと思っています。
高円寺の阿波踊りなど、地域の行事にも積極的に参加し、「楽しいから続く防災」を目指しています。

今は誰もが発信者になれる時代です。
教育や環境の中で失われたものを、もう一度自分たちの手で取り戻す。
「情熱クラブ」は、共感してくれる仲間を募りながら、少しずつ社会を良くしていこうという活動です。

情熱クラブの3つの柱!

「生きる力、いのち、つながり」を取り戻すために

1.生きる力を育てる

僕たちはまず、自分と仲間を守る力を身につけることを大切にしています。
自然災害や社会の変化が激しい今、必要なのは「行政に頼る力」ではなく「自分たちで生き抜く力」です。

情熱クラブでは、

  • 避難訓練
  • テント設営
  • 炊き出し訓練

などを実際に体験しながら、「もしものときに自分がどう動けるか」を学びます。
これは単なる訓練ではなく、地域の防災リーダーを育てる実践です。
一人ひとりが行動できるようになれば、どんな災害が来ても地域は守れます。
僕たちはその現場力を、遊びながら、笑いながら育てています。

2.いのちを学ぶ

2つ目の柱は、「いのちを学ぶ」ことです。
この活動は、命を尊び、正しく理解する教育の再構築でもあります。

情熱クラブでは、

  • 性教育(命の始まりを学ぶ)
  • 食育(命をいただく感謝を知る)
  • AED講習(命を守る技術を身につける)

といったプログラムを通じて、「命のつながり」を実感できる学びを行っています。
学校ではなかなか深く教えられないテーマを、世代を超えて一緒に学ぶ場です。
僕は、命を語れない社会は、必ずどこかで歪みが出ると思っています。
だからこそ、命を知り、守り、感謝する。
それが人としての原点であり、地域や国家を支える心の柱になると信じています。

3.人とつながる

そして3つ目は、「人とつながる」。
この活動は、孤立をなくし、地域の絆を取り戻すことを目的にしています。

情熱クラブでは、

  • 地域清掃やボランティア活動
  • 地方創生プロジェクトや現地支援

などを通じて、世代・職業・地域を超えた交流を生み出しています。
たとえば子どもたちと一緒に公園を掃除したり、高齢者施設で歌を届けたり、被災地や地方で炊き出しを行ったり。
その一つひとつが、「人のぬくもりを取り戻す実践」です。
今の社会は便利になりすぎて、人の声を聞く時間が減っています。
でも、誰かとつながることは防災でもあり、心の栄養でもある。
僕たちはこの柱を通じて、「助け合う社会」をもう一度形にしていきます。

情熱クラブの3つの柱は、どれも特別なことではありません。
けれど今の日本では、それが一番欠けている要素だと僕は感じています。
だからこそ、僕たちはこの3つを「行動で示す」クラブにしました。

「情熱」とは、誰かを思い、行動すること。
それが結局、一番強く、一番やさしい防衛なんです。

民間でも実践できる非常時への備えと行動を学びます

まず非常時対応の基本「自助」「共助」「公助」を知りましょう

編集後記
今回、関暁夫さんへのインタビューを通して、私たちは多くの気づきを得ました。
正直に言えば、取材前までは「防災」「地域」「命」といったテーマを、どこか当たり前のこととして受け流していた部分があったと思います。しかし関さんの言葉に耳を傾けているうちに、それらがいかに今の時代に最も欠けているものであり、そして私たち一人ひとりが本気で向き合うべき課題なのかを痛感しました。

 

関さんの話には、どんな場面にも一貫して「行動」と「愛」がありました。
誰かを批判するでも、政治を嘆くでもなく、「じゃあ自分たちがやろう」「小さくてもいいから始めよう」という前向きなエネルギーに満ちています。
その姿勢こそ、まさに情熱という言葉の真意だと感じます。

 

また、情熱クラブのメンバーの方々も本当に意識が高く、驚かされました。防災訓練を「イベント」としてではなく「日常の延長」として自然に行い、ボランティア活動を「義務」ではなく「喜び」として取り組んでいる。
一人ひとりが、自分の暮らしの中で自助・共助・公助を体現している姿に、「日本はまだまだ変われる」と心から感じました。

 

関さんの言葉を借りれば
「信じるか信じないかはあなた次第。そして、動くかどうかはあなたの情熱次第」

私たちも今日から、もう一歩前に出てみようと思います。
「備えること」も、「つながること」も、そして「行動すること」も、すべては未来の命を守るために。
関さん、本当にありがとうございました。

自由が丘「セキルバーグカフェ」でのインタビューを終えて

セキルバーグカフェ店内

セキルバーグカフェ

目黒区自由が丘1-25-20

☎03-6421-1509

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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