《杉並区あるある検証 No.7》杉並区は昔、神奈川県だったってホント?
まいぷれ杉並区編集部

杉並区は昔、神奈川県?
杉並区に住んでいると、ときどき耳にするウワサ。
「杉並って昔は神奈川県だったんだよ」
え?まさか!と思いますよね。
実はこれ、ウソではなくホントの話なんです。しかも明治のごく短い間だけ。
明治の大混乱!杉並は東京?神奈川?
時は明治5年(1872年)。
廃藩置県で全国の区割りがガラリと変わったころ、現在の杉並や中野のエリア(当時は東多摩郡の村々)は、一度神奈川県に編入されました。
ところが数か月も経たないうちに、「やっぱり東京に戻りたい!」という声が地元から上がり、なんと村々が連名で政府に願い出を出したのです。
その結果、同年8月19日付の太政官達(政府の決定文)で、東京府へ戻されることが正式に決定しました【東京都公文書館・国立公文書館資料】。
つまり杉並は、ほんの数か月だけ神奈川県民だったというわけです。
「東京に戻りたい!」住民の声
じゃあ、どうして戻りたかったのか?
・地理的にも東京市街地に近く、生活や経済の結びつきが強かった
・行政サービスや流通の便も、東京と一体のほうが合理的だった
こうした理由から、地元の村々は署名や村会の合意を経て「東京に戻してください!」と訴えました。
これが「願出(請願)」として政府に届き、めでたく(?)東京府へ帰属することになったのです。
当時の町村名はこんな感じ
今の杉並区・中野区にあたる32の村が対象でした。
ちょっと一部をピックアップすると…
・杉並側:高円寺村、阿佐ヶ谷村、天沼村、荻窪村、井草村、和泉村、永福寺村、久我山村、松庵村、高井戸村 など
・中野側:中野村、本郷村、江古田村、新井村、鷺宮村、沼袋村 など
聞き覚えのある地名ばかり!
今の町名のルーツが、この時代の小さな村にあるんですね。
杉並トリビア
もし杉並がそのまま神奈川県だったら…「神奈川県杉並区」なんて呼ばれていたかもしれませんね。ちょっと不思議な響きです。
再度、まとめますと
杉並区は一時的に神奈川県に属していた(1872年の数か月間)
村々が「東京に戻りたい!」と願い出たことで、8月には東京府に復帰
高円寺や阿佐ヶ谷といった地名は、当時の「村」の名残り
なので「杉並は昔、神奈川県だった」という話は、
正確には、ほんの数か月だけホント!というユニークな歴史なんです。
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