まいぷれ杉並区スタッフが行った!みた・きいた!
中高生が、小学生に向けたお金に関する教育動画を制作し、金融について理解を深める『FESコンテスト』

2026年8月2日、荻窪のワイム貸会議室で「第4回 FESコンテストへの道 ワークショップ in 東京都杉並区」が開催されました。
このワークショップは、一般社団法人日本金融教育支援機構が主催し、杉並区教育委員会の後援のもと実施されたものです。金融について「学ぶ」だけではなく、「伝える」ことを通して理解を深めることを目的としており、中学生・高校生が金融教育動画を制作し、第4回FESコンテストへ応募するための公式プログラムとなっています。
会場には多くの中学生・高校生が集まり、金融について学びながら、大学生スタッフや認定講師のサポートを受けて動画制作に挑戦しました。


今回のワークショップを主催した一般社団法人日本金融教育支援機構は、金融教育の普及を目的として活動している団体です。
子どもたちや若い世代がお金について正しい知識を身に付け、自ら考え、判断し、行動できる力を育むことを目指し、全国各地で金融教育講座やワークショップを開催しています。
その代表的な取り組みが「FESコンテスト」です。
FESコンテストでは、中学生・高校生が金融について学び、その内容を小学生にも分かりやすく伝える約1分間のショート動画を制作します。
「教わる金融教育」ではなく、「学び、考え、伝える金融教育」を実践していることが、このコンテスト最大の特徴となっています。


ワークショップは、男女2名の大学生スタッフによる司会進行でスタートしました。
終始明るくテンポの良い進行で会場を盛り上げ、参加した中学生・高校生も徐々に緊張がほぐれ、自然と笑顔が広がっていきます。
FESコンテストでは、大学生が運営スタッフとして参加し、中学生・高校生の学びを支える体制が取られています。
大学生が中学生・高校生をサポートし、その中学生・高校生が小学生へ知識を伝えるという、世代を超えた学びの循環も、このコンテストならではの魅力です。


続いて、一般社団法人日本金融教育支援機構代表の中園和博さんと、もう一人の認定講師による金融教育講座が行われました。
講座では、FESコンテストのテーマである「お金の8つの力」を中心に進められました。
「使う」「稼ぐ」「納める」「貯める」「備える」「贈る」「借りる」「増やす」という8つのテーマについて、講師が身近な出来事や具体例を交えながら、参加者とのやり取りを取り入れた当意即妙な説明を展開します。
「なぜそうなるのか」「自分ならどう考えるか」といった問い掛けも多く、参加者は考えながら学ぶ姿勢で講義に臨んでいました。
金融というと難しい印象がありますが、生活の中にある身近な出来事と結び付けながら説明が行われたことで、お金をより身近なものとして理解できる内容となっていました。


今回のワークショップでは、「お金の8つの力」をテーマに金融について学びました。
お金は生活に必要なものを購入したり、サービスを利用したりするために使われます。
限られたお金をどのように使うのか、必要なものと欲しいものを見極めながら計画的に使うことの大切さについて学びます。
仕事をしたり、自分の知識や技術を活かしたりして収入を得ることです。
働くことの意味や、社会とのつながり、自分の力で収入を得ることの大切さについて学びます。
税金や社会保険料を納めることによって、学校や道路、消防、医療などの公共サービスが支えられています。
社会全体を支える仕組みについて理解を深めます。
将来の夢や目標、また予想外の出来事に備えて計画的にお金を蓄えることです。
日頃から少しずつ積み立てることの大切さを学びます。


病気や事故、災害など、将来起こるかもしれない出来事に備える考え方です。
保険や緊急時の資金など、「もしも」に備えることの重要性について学びます。
プレゼントだけではなく、寄付や募金なども「贈る」に含まれます。
お金を通して人とのつながりや社会貢献について考えるテーマです。
住宅ローンや教育ローンなど、お金を借りる仕組みについて学びます。
借りたお金には返済する責任があることや、計画的に利用することの重要性を理解します。
貯蓄だけではなく、投資などによって資産を育てる考え方です。
リスクとリターンを理解しながら、長期的な資産形成について学びます。



講義の後は、参加者が「お金の8つの力」の中からテーマを一つ選び、小学生にも分かりやすく伝える約1分間の縦型ショート動画の制作に取り組みました。
グループごとにテーマを決め、
「どうすれば伝わるだろう。」
「どんな表現なら分かりやすいだろう。」
と意見を出し合いながら企画を考えていきます。
撮影や編集では大学生スタッフがサポートし、参加者は協力しながら作品を完成させていました。
完成した作品は、第4回FESコンテストへ応募され、地区大会、さらに全国大会へとつながっていきます。

今回指導役の大学生チーム

大人チーム
今回の杉並区ワークショップは、一般社団法人日本金融教育支援機構が主催し、杉並区教育委員会の後援のもと開催されました。
また、東京都地区大会では、多くの企業・団体が金融教育の取り組みを支援しています。
主なパートナーは、
・株式会社Community-Based
・多摩信用金庫
・朝日信用金庫
・住友生命保険相互会社
・明治安田生命保険相互会社
・西武信用金庫
・株式会社FIVE SHIFT
・株式会社ジー・エス
・株式会社チャイルド社
・株式会社バンダイナムコフィルムワークス
・キャピタルグループ
・株式会社幸和企画
・株式会社東京ユニゾン
・東海ベストパートナー
・積水ハウス株式会社
などです。
さらに本事業は、
東京都共同募金会
赤い羽根「子どもが希望を持てる社会をつくる基金」
ロートこどもの夢基金
の助成を受けて実施されています。
全国大会は11月1日に東京都立多摩産業交流センター「東京たま未来メッセ」で開催予定で、文部科学省、金融庁、消費者庁、東京都が後援し、株式会社ゆうちょ銀行が全国大会パートナーとして大会を支えています。


今回のワークショップで印象的だったのは、「金融を知ること」がゴールではなく、「理解したことを人に伝えること」が学びの中心に置かれていたことです。
お金は誰もが日々関わる身近な存在です。しかし、その仕組みを学ぶ機会は決して多くありません。
FESコンテストでは、金融について学び、自分の言葉で整理し、小学生にも分かりやすく伝えるというプロセスを通して、金融リテラシーだけではなく、企画力や表現力、コミュニケーション力、動画制作技術など、これからの社会で求められるさまざまな力も育まれていました。
参加した中学生・高校生にとって、お金との付き合い方を考え、自ら発信する貴重な一日となったことが感じられるワークショップでした。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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