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【座・高円寺】「高円寺プレイグラウンド ―紙のリハーサル―」プレオープンへ行ってきました

劇場空間を遊び場として開放し、子どもたちが紙を使って自由に遊べる体験型アートイベント

夏休み真っ只中の座・高円寺で開催されている「高円寺プレイグラウンド ―紙のリハーサル―」へ、まいぷれ杉並区編集部もお邪魔してきました。

会場に一歩足を踏み入れると、そこは普段演劇が上演される劇場とはまったく違う世界。

子どもたちの元気な声が響き渡り、会場いっぱいに広がる紙の世界で、思い思いに遊ぶ姿が広がっていました。

「遊んでいい」が詰まった劇場空間

今回のテーマは「紙」。

ただ工作をするイベントではありません。

大きな紙、小さな紙、丸められる紙、折れる紙など、さまざまな紙が用意され、それをどう使うかは子どもたち次第です。

紙を破ってみたり、折ってみたり、積み上げてみたり、飛ばしてみたり。

誰かが始めた遊びに自然と別の子どもが加わり、そこからまた新しい遊びが生まれていく。

「こう遊びましょう」というルールがないからこそ、子どもたち一人ひとりの自由な発想が次々と形になっていく様子がとても印象的でした。

劇場だからこそ生まれる特別な空間

普段は客席から舞台を観る劇場ですが、この期間だけは劇場全体が遊び場。

照明や広々とした空間も相まって、子どもたちはまるで舞台の主人公になったように自由に動き回ります。

会場内にはスタッフの皆さんもいて、子どもたちの発想を見守りながら、一緒に遊びを広げていく姿も印象的でした。

「やってはいけない」ではなく、「やってみよう」。

そんな空気が会場全体を包み込んでいました。

    井上みなみさん(左)今井さつきさん(右)

インタビュー 「高円寺プレイグラウンド」に込めた思い

今回、「高円寺プレイグラウンド ―紙のリハーサル―」について、運営を担当する井上みなみさんと、今年の遊び場を手がけたアーティスト・今井さつきさんにお話を伺いました。

「みんなのリトル高円寺」の思いを受け継ぎ、新たなスタートへ

井上みなみさん

「『高円寺プレイグラウンド』は、座・高円寺が毎年開催していく主催事業としてスタートした新しいプログラムです。

昨年まで実施されていた『みんなのリトル高円寺』の思いを受け継ぎながらも、まったく同じものではなく、新しい形の遊び場をつくりたいという思いから誕生しました。

今年の『紙のリハーサル』は、その新しい取り組みの第一歩となるテーマです。」

劇場をどう遊ぶかを考える「遊び場のプランナー」

今井さつきさん

「私は今年のプレイグラウンドで『遊び場のプランナー』を担当しました。

劇場という空間を、子どもたちがどのように自由に遊べる場所にできるのか。そのことを考えながら、今回の遊び場をつくりました。」

井上みなみさん

「高円寺プレイグラウンドには、『地域の子どもたちがアーティストと出会う場所にしたい』というコンセプトがあります。

そのため、劇場スタッフだけではなく、第一線で活躍されているアーティストの方に遊び場づくりをお願いしています。

今回は今井さんに、『どんな遊び場なら子どもたちが夢中になれるのか』を一緒に考えていただきました。」

遊ぶことも、大切な創作活動

今井さつきさん

「普段は美術作品を制作していますが、作品を作るだけではなく、一緒に遊んだり、一緒にものづくりをしたりする活動も行っています。

今回は紙をテーマにしていますが、普段から紙だけでなく、さまざまな素材を使いながら、人と一緒に創作することを大切にしています。」

来年は新たなテーマで開催予定

井上みなみさん

「来年はゴールデンウィーク頃の開催を予定しています。

『高円寺プレイグラウンド』という名称は続きますが、『紙のリハーサル』は今年だけのテーマです。

今年の子どもたちの様子も見ながら、来年はまた新しいテーマで、さらに楽しい遊び場をつくっていきたいと思っています。」

一番印象に残った紙飛行機

何度も折り方を工夫しながら飛ばし、「もっと飛んだ!」「今度はこっち!」と笑顔いっぱい。

飛ばした紙飛行機を追いかける子、友達と飛距離を競う子、初めて会った子ども同士が自然に一緒になって遊ぶ姿も見られました。

紙という身近な素材だけで、ここまで夢中になれる。

そんな子どもたちの姿を見ていると、大人まで自然と笑顔になります。

子どもだけでなく、大人も楽しめるイベント

取材という立場で訪れましたが、会場を歩いていると、子どもたちの楽しそうな様子につい足を止めてしまいます。

保護者の方も一緒に工作をしたり、子どもたちの成長を見守ったりと、それぞれが思い思いの時間を過ごしていました。

劇場という文化施設が、地域の子どもたちや家族の笑顔でいっぱいになる。

そんな光景は、とても温かく、このイベントの大きな魅力だと感じました。

完成よりも「やってみる」を楽しむ場所

イベント名にある「リハーサル」という言葉には、「失敗してもいい」「何度でも試してみよう」という思いが込められているそうです。

実際に会場でも、「きれいに作ること」や「完成させること」が目的ではありません。

やってみること。

思いつくこと。

誰かと一緒に楽しむこと。

その過程そのものが、このイベントの魅力なのだと感じました。

編集後記

近年はデジタル機器に触れる時間が増えていますが、紙という昔からある身近な素材だからこそ生まれる遊びや発見が、ここにはたくさんありました。

何も決まっていないからこそ、子どもたち自身が考え、工夫し、創造していく。

その姿を見ていると、「遊ぶこと」は子どもたちにとって最高の学びなのだと改めて感じます。

高円寺プレイグラウンド ―紙のリハーサル―は、劇場という場所の新しい可能性を感じさせてくれる、とても素敵なイベントでした。

お子さんはもちろん、大人もきっと笑顔になれる空間です。機会があれば、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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