杉並区 社会貢献や支援 地域に根付いた活動を行う団体の紹介
就労継続支援B型は、障がいのある方が、自分のペースで働くことに取組むための福祉サービスです。すぐには一般企業での就職が難しい方に、非雇用型での仕事の機会を提供します。
就労継続支援B型事業所 杉並いずみ第一・杉並いずみ第二
法人概要と事業内容
NPO法人杉並いずみは2008年に設立され、現在は杉並区内で「杉並いずみ第一(和泉)」「杉並いずみ第二(方南)」の2拠点で就労継続支援B型事業所を展開しています。登録者数は2拠点合計で87名。18歳から80歳まで広い年齢層の方々が在籍し、「生活の場」としての役割も大切にされています。
障がいを持つ方々が一般企業での雇用が困難な中でも、自分の能力やペースに応じて働くことができる場所として、以下のような仕事が行われています。
・医療用ポーチの封入・箱詰め
・おもちゃ部品のクリーニング
・清掃作業(施設内・施設外)
・おせんべいの焼き上げ・包装・販売
・自主製品(ビーズ製品、キーホルダーなど)の製作と販売
今回は特定非営利活動法人、統括管理者の茂木幹雄さんにお話を伺いました。
【就労継続支援B型事業所 杉並いずみ―B型事業所の現場から】
特定非営利活動法人「杉並いずみ」
ここでは、障がいのある方々が日々の生活の中で「働く」ことを通じ、自分らしい人生を築くためのサポートが行われています。
杉並いずみ第一 『手焼きせんべい』事業所でも購入できます。
「働く」と「暮らす」が交差する場所
杉並いずみの就労支援は単なる作業提供にとどまらず、利用者それぞれの生活背景、健康状態、将来計画に寄り添ったサポートが特徴です。
日々のスケジュールは9時~16時まで。利用者によっては送迎もあり、区内に限らず中野区などからも通所している方がいます。
施設では、楽しみながら働くことを大切にしており、年間を通じてお楽しみ会や一日外出、バス旅行などの行事も盛んに実施されています。利用者にとって「第二の家」のような存在となっています。
就職への道
本来、就労続繰支援B型事業所は雇用契約を結ばず、最低賃金も適用されない「非雇用型」の支援施設です。しかし、杉並いずみでは令和5年10月以降、就労続繰支援B型事業所から一般就職を果たした利用者も誕生しました。
企業との連携・施設外就労も
近年では、企業との連携も始まり、封入作業や清掃業務を施設外で行う取り組みも進行中です。
工賃アップを目指して!
東京都内における就労継続支援B型事業所の平均工賃は、決して高いとは言えない水準にあります。
しかし私たちは、その現実をただ受け入れるのではなく、利用者一人ひとりの可能性と向き合いながら、「少しでも多くの工賃を得られる環境づくり」を目指しています。
スタッフ全員が日々、作業工程の見直しや新たな受託作業の開拓、地域や企業との連携強化に努め、利用者がやりがいを感じられる仕事内容と工賃の両立を実現できるよう工夫を重ねています。
「作業を通じて得られる喜び」と「収入として返ってくる達成感」。その両方を大切にしながら、これからも利用者の働く意欲に寄り添い続けていきたいと考えています。
杉並いずみ第二方南では羊毛フェルト雑貨」、レジンアクセサリーなどの手芸品を制作・販売しています。
もっと「できる仕事」と「参加の輪」を広げたい!
杉並いずみでは、日々の作業やイベントを通じて障がいのある方々が安心して働ける環境づくりに取り組んでいますが、今後さらに多くの仕事を受託し、より多様な作業に挑戦できるような体制を整えていきたいと考えています。
また、「就職前に一度立ち止まる場所」として、若年層の利用も呼びかけています。特別支援学校を卒業したばかりの方、将来的に自立を目指す方、その、はじめの一歩として、どうか私たちの扉を叩いてください。
企業・団体の皆様へ
封入作業、清掃、軽作業、商品加工など、安定した受託業務があれば、ぜひご相談ください。単価や納期についても柔軟にご相談を承ります。
地域の皆様へ
「障がいがあるからこそできる仕事」が、ここにはたくさんあります。ぜひ一度、見学やお買い物にお立ち寄りいただき、応援いただければ幸いです。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。