杉並区 あの店この店 まいぷれ杉並区編集部がお邪魔したお店
ペット同伴OKの善福寺エリア人気カフェ

杉並区の中でも、どこか空気がゆったりと流れている場所、善福寺公園。
池のほとりを歩きながら、季節の移ろいを感じる時間は、 日常の中にそっと差し込む、小さな贅沢のように感じられます。
そんな善福寺公園のすぐそばに、静かに佇む一軒のカフェがあります。
その名は「nido(ニド)」。
「nido」とはスペイン語で巣という意味。
その名の通り、この場所には、 ふっと力を抜いて身を預けたくなるような、やわらかな空気が流れています。
ドアを開けた瞬間に感じるのは、華やかさではなく、 静かに整えられた落ち着きと余白。
木の温もりに包まれた空間は、 外の自然とゆるやかにつながりながら、 心を静かにほどいてくれる場所です。

しっかりとした食感に、卵のやさしいコクが広がるカスタードプリン。 甘さを控えたカラメルが全体を引き締め、静かな余韻を残します。
季節ごとに素材や表情が変わるのも、このプリンの楽しみのひとつ。
この日は、ドライラズベリーが添えられ、 ほんのりとした酸味がアクセントとなり、 見た目にも美しい一皿に仕上がっていました。
nidoの魅力は、単におしゃれなカフェという言葉では語りきれません。
大きな窓から差し込むやわらかな光、揺れる木々の気配、 そして静かに流れていく時間。
ここでは「何かをする」というよりも、 何もしない時間を味わうことが、自然と許されているように感じられます。
読書をする人、窓の外をぼんやりと眺める人、 静かに言葉を交わす人、そして愛犬とともに過ごすひととき。
それぞれが、それぞれの過ごし方で、 ここにいる時間そのものを大切にしています。

丁寧に淹れられた一杯は、 やわらかなミルクの口当たりとともに、 ほっと心をほどいてくれます。
さりげなく描かれたラテアートも愛らしく、 手にした瞬間から、小さなやさしさが伝わってきます。
コーヒーはハンドドリップで一杯ずつ丁寧に。 立ちのぼる香りとともに、ゆるやかに時間の質が変わっていきます。
そして、このお店でぜひ味わってほしいのが、 玉子がぎっしりと詰まったバゲットサンド。
しっかりとした食べ応えがありながら、どこかやさしい味わい。 コーヒーとの相性も良く、シンプルだからこそ素材の良さが引き立ちます。
さらに、デザートにはカスタードプリン。 どこか懐かしさを感じるしっかりとした食感と、ほどよい甘さが、 ひと口ごとに心をゆるめてくれます。
ここにあるのは特別な贅沢ではなく、 日常を少しだけ豊かにしてくれる確かな一皿と一杯。
静かな時間の中で味わうことで、その魅力はより深く感じられるはずです。

玉子がぎっしりと詰まった、満足感のあるバゲットサンド。 ひと口ごとに広がるやさしい味わいが、 心地よい余韻を残してくれます。
このカフェの魅力は、お店の中だけでは完結しません。 善福寺公園をゆっくり歩いたあとに立ち寄る、 あるいは、nidoで過ごしたあとに公園へ向かう。
そんな自然な流れの中で、 時間はより深く、やわらかく広がっていきます。
水辺の景色と、コーヒーの余韻。 そのふたつが重なり合うとき、 この場所の価値は静かに満ちていきます。
nidoは、賑やかさや流行を追う場所ではなく、 余白を大切にする場所。
忙しさの中で少し疲れたとき、 考えを整えたいとき、 ただ静かに過ごしたいとき。
そんなときに、ふと思い出して訪れたくなる場所です。
ここには、何かを得るためではなく、 自分を整えるための時間が流れています。
もし少し立ち止まりたくなったときは、 ぜひ一度足を運んでみてください。
きっとそこには、 あなたにとっての巣のような、やさしい時間が待っています。


※営業時間・営業日は変更される場合があります。訪問前にSNS等での確認をおすすめします。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。