地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

杉並区の地域情報サイト「まいぷれ」杉並区

杉並区で活躍している人を取り上げます

杉並区で活躍している人を紹介します。SUGINAMI コネクション

★身体に触れ、心に寄り添う。南阿佐ヶ谷「あさごや」内藤徹さんが探求するエサレンの世界★

身体を緩めることから、心がほどけていく。世界50カ国以上を旅した内藤さんがたどり着いた、人と人との触れ合いのかたち。

杉並区・南阿佐ヶ谷。善福寺川緑地にもほど近い閑静な住宅街に、オイルタッチセラピーのプライベートサロン「あさごや」があります。

ここでエサレンを基盤としたボディワークを行っているのが、内藤徹さんです。

穏やかな語り口と、どこか飾らない自然体の人柄。しかし、その歩んできた人生を伺うと、実に多彩な経験が見えてきます。

国際協力の仕事に長年携わり、これまでに訪れた国は50カ国以上。世界各地でさまざまな文化や人々と出会い、現在は大学での教育活動にも携わっています。

そんな内藤さんが長年魅了され、今も探求し続けているのが「エサレンマッサージ」と呼ばれるボディワークの世界です。

エサレンとは何なのか。

そして、人の身体に触れることには、どのような意味があるのでしょうか。

今回のSUGINAMIコネクションでは、内藤さんの人生とエサレンとの出会い、タイ古式やタントラなどから得た学び、そして人の心と身体に向き合う独自の哲学について、じっくりとお話を伺いました。

世界50カ国以上を訪れた内藤さん。始まりは、一人の愛好家としての好奇心

内藤さんがオイルを使ったボディワークに興味を持つようになったのは、30代の頃でした。

もともと国際協力の仕事に携わり、海外で生活する機会も多かった内藤さん。海外ではオイルを使った施術に触れる機会もありましたが、日本で本格的に体験したのは、海外勤務から帰国した30代前半の頃だったそうです。

中野駅近くにあった小さなアロマサロンでの体験が、その後の関心につながっていきました。

「もともと受けることが好きだったんです。お酒もあまり飲まないので、お酒を飲む代わりに、いろいろなところで受けていたような感じですね」

タイ古式、アロマトリートメント、オイルを使ったさまざまなボディワーク。

国内外で多くの施術を体験してきた内藤さんは、まさに「受け手」として豊かな経験を積んできた方です。

しかし、当初からセラピストになることを目指していたわけではありません。

よく通っていた自由が丘のサロンで、数日間の講習に誘われたことが、技術を学び始めるきっかけになりました。

「習ってどうするんだろう、と思いましたけどね。別に仕事にしようとは考えていませんでした」

純粋に好きだから学ぶ。

そんな好奇心から始まった学びが、やがて内藤さんの人生における大切な活動へと変わっていきます。

エサレンとの出会い。少年時代の幸せな記憶がよみがえった日

数多くのボディワークを体験してきた内藤さんにとって、特別な出会いとなったのがエサレンマッサージでした。

初めて体験したのは、一軒家の屋根裏部屋のような小さなサロンだったそうです。

その日の光景を、内藤さんは今でも印象深く覚えています。

暖かな日差しが差し込む部屋。

窓の外からは、近くで遊ぶ子どもたちの声が聞こえていました。

ゆっくりとしたテンポで、身体の広い範囲を包み込むように続く長いストローク。

心地よさの中で、次第にまどろむような感覚になっていったといいます。

すると、不思議なことが起こりました。

外から聞こえてくる子どもたちの声とともに、自分が小学生だった頃の記憶が、自然によみがえってきたのです。

野球が大好きだった少年時代。

友達と夢中になって遊び、夕方になっても、まだ帰りたくないと思っていたあの時間。

ただ好きなことをしているだけで、何もかもが満たされていたような、純粋な幸福感。

「その頃のことを思い出して、すごく幸せな気持ちになったんです」

内藤さんは、その体験を穏やかな表情で振り返ります。

身体をほぐすことだけが目的ではない。

人に触れられる心地よさの中で、忘れていた感覚や記憶が、ふと浮かび上がってくることもある。

その体験は、内藤さんにとって、エサレンの世界をさらに深く知りたいと思う大きなきっかけになりました。

「身体を整えるとか、どこかを直すとかではなくて、触れられることで幸せな気持ちになる。そこが、僕がエサレンを好きな一番の理由かもしれません」

この言葉に、内藤さんの原点があるように感じました。

エサレンとは何か。人間の可能性を探求する思想から生まれたボディワーク

エサレンのルーツは、1960年代のアメリカ・カリフォルニア州にあります。

太平洋を望むビッグサーの海岸沿いに設立された「エサレン研究所(Esalen Institute)」。

そこは、単に身体技法を研究する施設ではありませんでした。

人間の意識や心理、身体感覚、精神性、そして人間が本来持っている可能性について、さまざまな角度から探求する場所として発展してきました。

1960年代は、アメリカで既存の価値観を問い直す文化的な動きが広がった時代でもあります。

エサレンは、そうした時代背景の中で、人間性心理学や身体を通じた学び、瞑想、東洋思想など、多様な分野が交流する場となっていきました。

その中で発展したものの一つが、エサレンマッサージと呼ばれるボディワークです。

スウェーデン式のオイルを使った手技を基盤としながら、身体全体のつながりや呼吸、ゆっくりとした動き、受け手との関係性を大切にする考え方が育まれてきました。

特徴的なのは、身体の一部分だけを見るのではなく、一人の人間を全体として捉えようとする姿勢です。

内藤さんは、このエサレンの思想そのものに強く共感しています。

「エサレンは、基本的に人を信頼している世界なんです」

人には、それぞれ自分自身の感覚や力がある。

外側から一方的に正しい状態を決めつけるのではなく、その人自身を尊重する。

その考え方は、内藤さんの施術にも深く息づいています。

「緩める」という哲学。身体を変えるのではなく、その人自身を尊重する

内藤さんに、施術で最も大切にしていることを伺うと、何度も登場した言葉があります。

それは「緩める」という言葉でした。

「僕がやっているのは、まず緩めるということなんです」

現代社会では、仕事や家庭、人間関係など、さまざまな場面で緊張を抱えながら生活している人が少なくありません。

時には、自分を守るために心に鎧をまとい、気を張り続けなければならないこともあるでしょう。

内藤さんは、そうした緊張を悪いものだと決めつけません。

むしろ、その人が緊張していることにも、何か理由があるのかもしれないと考えます。

だからこそ、無理に身体を変えようとはしないのです。

「硬いところがあったとしても、それが悪いのか、なぜ硬いのか、僕には本当のところはわからないわけです」

一般的には、身体の左右差や姿勢の特徴を見て、そこに働きかける方法もあります。

しかし、内藤さんは、その人の身体の状態を一方的に判断することには慎重です。

相手の呼吸や反応、身体のわずかな動きを感じ取りながら、その人のペースに寄り添っていく。

決められた手順を次々とこなすのではなく、その瞬間に起きていることを大切にする。

「触れたら、そこで何かが起こるわけです。その変化を感じながら、次にどう触れるかを考えていくんです」

エサレンのボディワークには、基本となる考え方や技法はあっても、すべての動きを一律に決める手順はありません。

だからこそ、施術者自身の人柄や感性が表れます。

「施術って、その人が出るんですよね」

この言葉も、とても印象的でした。

タイ古式、呼吸法、スウェディッシュ。さまざまな学びが息づく内藤スタイル

内藤さんが学んできたのは、エサレンだけではありません。

もともとスウェディッシュマッサージを学び、最近ではタイのチェンマイでタイ古式マッサージを学び、さらに呼吸法、エネルギーワーク、インドのアーユルヴェーダなど、多様な思想や実践にも触れてきました。

では、それらを組み合わせて独自の施術を生み出しているのでしょうか。

この質問に対して、内藤さんは少し考えながら答えてくださいました。

「いろいろなものから影響は受けていますけれど、結局、エサレンに戻っている感じがするんです」

例えばタイ古式マッサージでは、床の上で身体を動かしながら、ストレッチのような要素を取り入れることがあります。

一方、エサレンでは施術台の上でオイルを使い、身体の広い範囲に触れていきます。

そのため、タイ古式で学んだ技術を、そのままエサレンの施術に取り入れているわけではありません。

しかし、タイで身体を動かした経験や、相手との距離感、身体の重さや動きに対する感覚は、今の施術にも自然と生かされているのではないかといいます。

また、呼吸法や身体感覚、人と人との間に生まれるエネルギーの交流といった考え方にも影響を受けました。

内藤さんは、人に触れることを単なる物理的な接触としてだけではなく、相手の存在そのものと向き合う行為として捉えています。

それは、特別な技術を見せることでも、目に見えない力を強調することでもありません。

相手の呼吸、体温、わずかな反応、そして自分自身の感覚に意識を向けること。

内藤さんが「エネルギー」と表現するものも、そうした触れ合いの中で本人が感じている主観的な感覚として語られています。

さまざまな文化や思想から得た学びは、独立した技法として寄せ集められているのではなく、内藤さんという一人の人間の中で、自然に重なり合っているのでしょう。

エサレンを中心に据えながら、世界各地での経験や学びが、その手の動きや相手への向き合い方ににじみ出る。

それが、今回のお話から見えてきた「内藤スタイル」なのだと思います。

心の奥にあるものに、そっと寄り添う

内藤さんがエサレンのボディワークに感じている可能性は、身体的な心地よさだけではありません。

施術前後の対話の中で、お客さんが家族や夫婦関係、子育て、仕事、人間関係など、日頃抱えている思いを話してくれることもあるそうです。

内藤さんは、そうした話を無理に引き出そうとはしません。

ただ、話したい人が安心して話せる時間を大切にしています。

「話せる場所になって、それが何か心の支えになるんだったら、ありがたいことだと思います」

印象的だったのは、男性との関係でつらい経験をし、男性に身体を触れられることに不安を感じていた女性とのエピソードです。

その女性とは、あるワークショップを通じて知り合ったそうです。

当初は、男性から直接肌に触れられる施術など考えられないと話していたといいます。

しかし、交流を重ねる中で、内藤さんなら受けてみたいという気持ちが生まれ、実際にあさごやを訪れることになりました。

施術後、その女性は「受けに来てよかった」という感想を伝えてくれたそうです。

内藤さんは、この経験について慎重に語ります。

一度の施術によって過去のつらい経験が解消されたということではなく、その後の心理的な変化についてもわからないといいます。

それでも、触れられることに不安を感じていた人が、自分の意思で施術を受け、その時間を肯定的に振り返った。

その出来事には、内藤さん自身も何か大切な可能性を感じたようです。

過去の経験から、人との距離感や身体への接触に不安を抱く人もいます。

また、心の中に自分でも気づかない思い込みや、いわゆるメンタルブロックのようなものを感じている人もいるでしょう。

もちろん、こうした心理的な問題にはさまざまな背景があり、ボディワークが治療やカウンセリングの代わりになるわけではありません。

内藤さんが大切にしているのは、相手を変えようとすることではなく、その人自身の意思や感覚を尊重することです。

「会ってよかった、と思ってもらえるような場所になれたら」

内藤さんは、そんな思いを胸に、エサレンの持つ可能性をさらに探求していきたいと話していました。

一人ひとりとの時間を大切にする「あさごや」

あさごやでは、施術そのものだけでなく、その前後の時間も大切にしています。

初めて訪れる人には、どのような気持ちで来たのか、何を期待しているのか、不安に感じていることはないかなど、自然な会話を通じて理解を深めていきます。

一日の予約も基本的には二組ほど。

慌ただしく次の利用者を迎えるのではなく、一人ひとりと向き合える時間を確保しています。

施術には60分、90分、120分などの設定がありますが、内藤さんがすすめているのは、比較的ゆったりと時間を取れるコースです。

施術前後には、着替えや休憩、会話の時間も設けられています。

また、次回の来店を積極的に促すことも、基本的にはしていないそうです。

「一カ月に一回来てください、などと言うのはあまり好きではないんです」

その人にとって本当に必要な頻度は、本人にしかわからないかもしれない。

決まった通い方を提案することで、かえって自分で考える機会を奪ってしまうこともあるのではないか。

内藤さんは、そんなふうに考えています。

「また気が向いたらお越しください、という感じですね」

その言葉には、利用者の自由な意思を尊重し、必要なときに安心して訪ねてもらえる場所でありたいという思いが感じられました。

肌を委ねるということ。そこから生まれる信頼と安心感

女性が男性セラピストに素肌を委ねることには、少なからず戸惑いや緊張があるかもしれません。

内藤さんは、そのような心理を十分に理解したうえで、安心して施術を受けてもらうための配慮を重ねています。

まず、施術前には十分な時間をかけて会話を交わし、施術内容などについて説明します。

そして、最初は布の上から優しく触れ、オイルを使う際には足元から始めることが多いといいます。

いきなり身体の中心に近づくのではなく、受け手の反応を感じ取りながら、少しずつ施術を進めていくのです。

そこには、技術的な手順以上に、相手の気持ちを尊重しようとする内藤さんの姿勢が表れています。

内藤さんが大切にしているのは、そうした繊細な距離感を理解し、相手の意思を尊重しながら丁寧に向き合うことです。

異性に触れられることへの緊張が、穏やかな時間の中で少しずつ安心感へと変わっていく。

そのような体験をする人もいるのかもしれません。

もちろん、異性だから必ず特別な変化が生まれるということではありません。感じ方は一人ひとり異なります。

それでも、男性セラピストである内藤さんのもとで、女性が安心して身体を委ねられるということには、単なる施術技術だけでは説明できない、人としての信頼があるのでしょう。

肌を委ねるということは、相手を信頼すること。そして、その信頼に誠実に応えてもらえることなのかもしれません。

広げることよりも、続けること。そして、さらに深く探求すること

内藤さんに今後の展望を伺うと、少し意外な答えが返ってきました。

「広げたいというより、続けたいという気持ちが強いですね」

店舗を増やしたり、多くのスタッフを雇ったりすることには、あまり関心がないといいます。

それは、エサレンという世界が、内藤さんにとって今なお探求の途中にあるからなのかもしれません。

「自分自身、まだまだ探求している段階だと思っています」

50カ国以上を訪れ、さまざまな国の身体文化や思想に触れ、エサレンボディワークの民間資格も取得した内藤さん。

それでもなお、学び続けたいという思いが尽きることはありません。

一方で、エサレンそのものについては、もっと多くの人に知ってもらいたいという願いがあります。

1960年代のアメリカで生まれたエサレンの思想は、単なるボディワークにとどまらず、人間の可能性を探求する活動や、人と人がつながるコミュニティのあり方にも深く関わってきました。

内藤さんは、こうしたエサレンの歴史や思想について、日本ではまだ十分に紹介されていないと感じています。

将来的には、本やウェブサイトなどを通じて、その魅力や背景にある考え方を伝えていくことにも関心があるそうです。

さらに、近年は中国をはじめ、韓国や台湾などアジア各地でも、エサレンボディワークへの関心が高まっているといいます。

内藤さん自身も、海外でのトレーニングを通じて築いてきた仲間とのつながりを大切にしており、今後はアジアの施術者同士が交流できるようなネットワークにも期待を寄せています。

そして、もう一つ。

内藤さんが現在、静かに可能性を探っていることがあります。

それは、身体だけでなく、心にさまざまな悩みを抱える人たちに対して、エサレンを通じて何かできることはないだろうか、という思いです。

家庭や人間関係の悩み、過去のつらい経験、誰にも打ち明けられない気持ち。

そうしたものを抱えながら日々を過ごしている人たちにとって、安心して自分自身と向き合える時間や場所には、大きな意味があるのではないか。

もちろん、ボディワークによって心の問題を解決できるということではありません。

内藤さん自身も、その可能性について慎重に考えながら、模索を続けています。

「会ってよかった、と思ってもらえるような場所になれたら」

その言葉には、施術者としての技術を超えた、一人の人間としての温かさが感じられました。

事業を大きくすることよりも、一人ひとりと丁寧に向き合うこと。

新しい技術を次々と取り入れることよりも、自分自身の感覚を磨き、施術の本質を深く探求すること。

そして、目の前の人が安心して自分らしくいられる時間を大切にすること。

内藤さんが歩もうとしているのは、そんな道なのかもしれません。

南阿佐ヶ谷を選んだ理由。善福寺川緑地と子どもたちの声

内藤さんが南阿佐ヶ谷に暮らし始めたのは、2011年のこと。

それ以前にも中野区や八王子市、三鷹市などに暮らした経験があり、中央線沿線には以前から親しみを感じていたそうです。

そんな内藤さんが、この場所を選んだ大きな理由の一つが、善福寺川緑地でした。

「善福寺川緑地が素晴らしいので、この近くに住みたいと思ったんです」

当初は緑地に面した土地を探していたほど、自然豊かな環境に魅力を感じていたといいます。

現在のあさごやの近くには、幼稚園があり、日中には元気な声が聞こえてきます。

内藤さんにとって、その声は決して騒音ではありません。

むしろ、子どもたちの声が聞こえる環境そのものが、心地よい日常の一部になっているそうです。

ここで思い出されるのが、内藤さんが初めて「エサレンマッサージ」を受けたときのエピソードです。

柔らかな日差しの中、外から聞こえる子どもたちの声に包まれながら、少年時代の幸せな記憶がよみがえったという、あの体験。

今、内藤さん自身が、子どもたちの声が聞こえる南阿佐ヶ谷の静かな空間で、人々に穏やかな時間を届けています。

どこか不思議な巡り合わせを感じずにはいられません。

高円寺びっくり大道芸にも参加。地域を支えるもう一つの顔

内藤さんと杉並区とのつながりは、あさごやだけではありません。

高円寺で開催される「高円寺びっくり大道芸」にも、ボランティアとして関わっています。

もともと大道芸が好きだった内藤さんは、イベントの運営ボランティアに参加し、パフォーマーのサポートなどを経験しました。

そこで目にしたのが、身体を酷使しながら舞台に立ち続けるパフォーマーたちの姿でした。

アクロバットやパントマイムなど、身体を使った表現を続ける人たちにとって、日頃の身体のケアは大切なものです。

しかし、各地を巡りながら活動するパフォーマーの中には、十分な時間を取ることが難しい人もいるといいます。

そんな姿を見た内藤さんは、自分にも何かできることがあるのではないかと考えました。

そして翌年、主催者に提案し、仲間とともにパフォーマー向けのボディケアのボランティアを始めたそうです。

普段のエサレンを基盤としたオイルタッチセラピーとは異なり、会場の環境に合わせて、衣服を着たまま床の上で受けられるタイ古式の手法などを活用しています。

自分が好きなイベントに、自分のできることで関わる。

その自然な姿勢にも、内藤さんらしい人とのつながり方が表れています。

内藤さんのおすすめ杉並スポット

今回のSUGINAMIコネクションでは、内藤さんにお気に入りの杉並区の場所も伺いました。

まず挙げられたのは、やはり善福寺川緑地。

自然豊かな環境が、南阿佐ヶ谷に暮らすことを決めた大きな理由でもあり、今も大切な場所になっています。

また、浜田山の「むさしの森珈琲」も、仕事などでよく訪れるお気に入りの場所だそうです。

ゆったりと過ごせる雰囲気が気に入っているとのこと。

そして、最後に紹介してくださったのが、杉並区内の銭湯「ゆ家 和ごころ」。

露天風呂やサウナなどが楽しめる場所として、おすすめしてくださいました。

世界各地を旅してきた内藤さんですが、日常の中で大切にしているのは、自然や人の温もりを感じながら、穏やかに過ごせる場所なのかもしれません。

人に触れることは、その人の人生の一部に触れること

今回のインタビューを通じて、私たちが最も印象深く感じたのは、内藤さんの人間に対するまなざしでした。

50カ国以上を訪れ、国際協力の仕事に携わり、教育の現場にも立ちながら、エサレンの世界を探求し続けてきた内藤さん。

一見すると、それぞれ異なる活動のように思えます。

しかし、お話を伺っているうちに、その根底には共通するものがあるように感じられました。

それは、人の可能性を信じること。

相手を自分の価値観で判断するのではなく、その人自身が持っている力や感覚を尊重すること。

そして、人と人とのつながりを大切にすることです。

「緩める」という、内藤さんが何度も口にした言葉。

それは単に身体の力を抜くことだけではなく、日々の暮らしの中で知らず知らずのうちに身につけてきた緊張や、心の鎧を少しだけ下ろすことでもあるのかもしれません。

誰かに何かを変えてもらうのではなく、安心できる時間の中で、自分自身の感覚に気づいていく。

内藤さんが大切にしているエサレンの哲学には、そんな人間への温かな信頼が息づいています。

南阿佐ヶ谷の静かな住宅街に佇む「あさごや」。

その小さな空間には、世界各地を巡り、さまざまな人々と出会ってきた内藤さんが、長い時間をかけて育んできた思いが詰まっています。

人の身体に触れることは、その人の人生の一部に触れることなのかもしれない。

そんなことを考えさせられる、心に残るインタビューとなりました。

私たち自身、まだエサレンの施術を体験したことはありません。

それでも、内藤さんのお話を伺う中で、言葉だけでは伝えきれない世界があることを強く感じました。

いつか実際にその施術を受けたとき、自分自身の心や身体には、どのような感覚が生まれるのでしょうか。

そんな期待を抱きながら、南阿佐ヶ谷の「あさごや」を後にしました。

基本情報

オイルタッチセラピー@あさごや

セラピスト
内藤 徹(ないとう とおる)

住所
東京都杉並区成田東3-7-7

営業時間
10:00~19:00(最終受付17:30)

定休日
不定休

 

アクセス
東京メトロ丸ノ内線「南阿佐ヶ谷駅」徒歩約12分
JR中央線「阿佐ヶ谷駅」徒歩約20分
永福町駅からバス「松ノ木二丁目」下車

駐車場
あり(無料・事前連絡要)

駐輪場
あり

 

施術内容
エサレンボディワークを基盤としたオイルタッチセラピー

予約
完全予約制

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。