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永福の郡上おどり、地域の絆を深め、文化を未来につなぐ場

2025年9月27日、永福町駅北口商店街「永福北ろーど」にて、第12回 郡上おどり in 永福北が開催されました
2025年9月27日、永福町駅北口商店街「永福北ろーど」にて、第12回 郡上おどり in 永福北が開催されました。
秋風が心地よい夕方、北口を出るとすぐに響いてくる三味線や太鼓の音。商店街の道いっぱいに踊りの輪が広がり、浴衣姿の方も普段着の方も一緒になって踊る光景は、永福のまちを一気に祭りの空気に包み込みました。
「下駄だけ履けば飛び入り参加OK!」の合言葉どおり、多くの方が気軽に輪に加わり、笑顔と歓声にあふれる時間となりました。



「郡上おどり in 永福北」は、永福町駅北口商和会の婦人部長が発起人となり、商店街活性化の一環として始まりました。現在は 永福町郡上おどり実行委員会/永福町駅北口商和会 が主催しています。
永福では、月に一度の練習会が今も続けられています。
会場は永福和泉地域センターなどで、初心者から経験者まで誰でも気軽に参加可能。地域住民が踊りを身近に楽しみ、交流を深める場となっています。

警備をされる商店会長、そして郡上踊りを永福町にもたらせた婦人部長
郡上おどり(ぐじょうおどり)は、岐阜県郡上市八幡町で四百年以上の時を超えて受け継がれてきた、日本有数の民俗芸能です。
その規模と継続性から日本三大盆踊りの一つに数えられ、江戸時代には「城下の踊り」として庶民の娯楽であると同時に、共同体の結束を象徴する文化行事として栄えました。
今日に至るまで、毎年7月中旬から9月上旬にかけて延べ三十夜以上も踊り続けられ、特にお盆の時期に行われる 「徹夜おどり」は、夜を徹して踊り明かす壮観な光景として全国に知られています。
踊りの演目は全十一曲。それぞれに異なる旋律と振り付けがあり、勇壮なものから軽妙なもの、優雅で静謐なものまで多彩に揃っています。
華美な舞台や厳格な衣装を必要とせず、浴衣に下駄一つで誰もが輪に加われる。そこにこそ、郡上おどりの開放性と、庶民文化が育んだ 「共に踊る喜び」の精神が息づいています。
今回、永福の地で行われた催しも、この歴史と精神を現代都市に映し出す試みでした。伝統は単なる過去の遺産ではなく、踊る人々の笑顔と下駄の音によって今も生き続け、 地域に新たな交流とにぎわいを育む場となっているのです。

1. かわさき
郡上おどりを代表する曲。大きな手振りと前後のステップで初心者でも参加しやすく、会場を一体にしてくれる定番ナンバーです。
2. 三百(さんびゃく)
軽快なテンポと小刻みな足さばきが特徴。手拍子を交えながら進む姿はリズミカルで、見ているだけでも気持ちが弾みます。
3. 春駒(はるこま)
馬の動きを模した勇壮な踊り。手を上下に動かし、足を軽く跳ねる振りが特徴で、迫力と華やかさを兼ね備えています。
4. やっちく
ゆったりとした旋律にあわせ、腰を落として回るような動きが中心。落ち着いた雰囲気ながら、じんわりと会場を温めていきます。
5. げんげんばらばら
コミカルで賑やかな踊り。腰を落としながら両手を大きく回す振りはユーモラスで、観客からも笑顔がこぼれていました。
6. さわぎ
その名の通り賑やかで活気あふれる曲。大きく腕を振り上げ、腰を弾ませるような動きが続き、会場全体が熱気に包まれました。
7. 猫の子
可愛らしい雰囲気の曲。猫の仕草を思わせる手の振りが特徴で、子どもから大人まで楽しめる愛嬌たっぷりの踊りです。

音響台車を押しながら歩道を一列に踊り進んで皆さんが踊っていました

編集後記
郡上おどりは、岐阜県の山あいで生まれ、何世代にもわたって踊り継がれてきた日本の伝統文化。
その楽しさは、東京・杉並の永福のまちでも変わらず輝いていました。
踊りの上手下手は関係なく、輪の中に入れば自然に体が動き、笑顔が生まれる――その魅力を改めて感じる取材となりました。
第12回を迎えた今年、永福の郡上おどりは地域の絆を深め、文化を未来につなぐ場として確かに息づいています。
来年もまた、この永福の地で、さらに大きな輪が広がることを楽しみにしています。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。