まいぷれ杉並区スタッフが行った!みた・きいた!
自衛隊・消防・警察等による関係機関連携訓練、消防・自衛隊等の車両展示、防災展示・体験などが行われました。




2025年11月1日(土)、西永福・永福町エリアに広がる 都立和田堀公園 第一競技場で、 「令和7年度 杉並区総合震災訓練」が行われました。
午前10時から12時30分まで、秋晴れの青空の下、区民、消防、警察、自衛隊、学校、防災団体、 そして東京電力パワーグリッドなど、さまざまな立場の人々が一堂に会しました。
普段はジョギングや親子連れでにぎわう公園が、この日だけは 「命を守るための学びの広場」に姿を変えました。

メインイベントは、東京消防庁・警視庁・陸上自衛隊・消防団・中学生レスキュー隊、東京電力による 「倒壊家屋からの救出・救助訓練」。本番さながらの緊張感のなかで、地震発生を想定したシナリオが展開されます。
開始の合図とともに「要救助者発見!」の声が上がると、消防隊員が素早く現場に駆け寄り、 ストレッチャー搬送やロープによる救出活動を展開。
続いて、重機を操作する部隊が、倒壊家屋の一部を安全に撤去していきます。 粉塵が舞う中での緊張感と、息の合った連携動作に会場全体が見入っていました。
そこへ登場したのが、警視庁の災害救助犬(警察犬)です。
指導員の号令に従いながら、瓦礫の隙間をすばやく嗅ぎ分け、取り残された要救助者を発見すると、吠えて知らせる。
その見事な嗅覚と集中力に、観客からは「すごい!」「頼もしい!」という声が上がりました。
犬と人間が互いの信頼で結ばれ、命をつなぐ姿に感動が広がります。
東京電力パワーグリッドも現場部隊として参加。
地震によって倒壊家屋の近くに垂れ下がった電線や折れた電柱を想定し、 安全区域を確保しながら電線の撤去・切断のデモンストレーションを実施しました。
中学生レスキュー隊が、応急手当や担架搬送の実践を行っていました。
未来を担う世代が自分ごととして防災を学ぶ姿が印象的でした。
最終段階では、消防団・自衛隊・警察が合同で要救助者を搬送し、救護所へ引き渡して訓練は終了。
連携の完成度と緊迫感、そして何より互いを信頼して動く姿に、観客席から大きな拍手が送られました。
この一連の訓練は、単なる演習ではなく、「もし明日、災害が起きたら自分はどう動くのか」を考える実践の場。
人と人、そして人と動物が力を合わせて命を守る、杉並区の防災力を象徴するシーンとなりました。



そのほかにも、区民が自由に体験できるブースが多数設置されました。
親子で笑顔を見せながら体験する姿があちこちにあり、
「防災を日常に取り入れる」意識が着実に広がっていることを感じました。

災害救助犬が倒壊した建物を回り生存者を発見しました

防衛省 陸上自衛隊による建物内に閉じ込められたひとの救助

自衛隊炊事訓練によるカレー無料配布

カレー配布場所では、多くの方が並んでいました

東京消防庁 救急車

災害支援車両

東京都消防庁

VR防災体験車 (疑似体験車)
会場の中でも注目を集めたのが、VR防災体験車のコーナー。車両展示や消火器訓練の合間に、多くの来場者が順番を待って中へ入り、VRゴーグルを装着して災害時の状況を仮想体験しました。
この体験は、実際に起きうる地震・倒壊・停電・煙・暗闇のなかで、どのように行動すればよいかを感覚的に学べる設計で、体験後には「これは自宅でも家族と話さなきゃ」「避難通路を改めて確認しよう」といった声が多く聞かれました。
体験の流れとしては、
会場で体験したまいぷれ編集部スタッフは、「映像で煙が立ちこめる様子を見た瞬間、心臓がドキッとしました。普段“災害”と言ってもピンとこなかったけれど、これなら実感が伴います」と真剣な面持ちで語っていました。
このVR体験車は、体で覚える自分ごとの防災訓練として、参加者の防災意識にしっかりと刺激を与えていたと言えます。


防衛省・陸上自衛隊 高機動車

防衛省・陸上自衛隊 軽装甲機動車

防衛省・陸上自衛隊 炊事車両

防衛省 陸上自衛隊 防衛省自衛隊東京地方協力本部

東京都水道局ブース

防衛省 陸上自衛隊 展示パネル

建物の倒壊の様子の展示

岸本聡子(きしもと さとこ) 区長

白垣 学(しらがき まなぶ)副区長
訓練の最後には、岸本聡子 杉並区長が登壇。
区長は、すべての訓練を最後まで見届け、穏やかな笑顔で言葉を締めくくりました。
岸本区長の挨拶後、拍手が公園全体に広がり、訓練は静かに幕を閉じました。



✎ 編集後記(まいぷれ杉並区)
今回の訓練で強く感じたのは、
「自助・共助・公助、そして地元のつながりこそが真の防災力」ということでした。
まず自らの命を守る自助。
隣人と支え合う共助。
行政や消防、自衛隊、そして電力・通信などの公助。
それぞれが欠けることなく連携することで、地域は強くなります。
特に、東京電力パワーグリッドによる電線撤去や安全確保の実演は、「電気」という目に見えないライフラインの重要性を再認識させてくれました。
あの現場で働く一人ひとりが、地域の安全を支えるヒーローそのものです。
そして何より、住民の間にある日常のつながりが、災害時の最大の防波堤になることを、和田堀公園で改めて感じました。
まいぷれ杉並区は、これからも地域に寄り添い、情報を通じて人と人、人と地域を結ぶ共助のメディア”であり続けます。
防災とは、備えることだけでなく、つながること。
和田堀公園で交わされた絆の手は、杉並の未来へとつながっていきます。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。