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【高井戸】高井戸警察署で特殊詐欺被害防止体験会

特殊詐欺の手口を模した電話やSMSを体験する特殊詐欺被害防止の体験会が行われました!

~もしも、その電話が詐欺だったら?

2025年6月9日、高井戸警察署で「特殊詐欺体験会」が開催されました。特殊詐欺の最新手口をリアルに体験することで、防犯意識を高めることを目的としています。

司会の分かりやすい進行で進んでゆきます

 

 

 

東京都の委託事業者である株式会社テルウェル東日本より、講師を派遣した出張型体験会です

「聞いて体験!特殊詐欺体験会」

 

当日は、司会の挨拶から始まり、まずは軽い準備運動で会場が和やかな雰囲気に包まれました。夕方の時間帯ということもあり、リラックスして参加できる空気が作られていたのが印象的でした。

 

特殊詐欺の脅威、いま改めて向き合う

開会の挨拶として登場したのは、犯罪心理学者・出口泰之教授(東京未来大学副学長/こども心理学部長)。テレビでもおなじみの出口教授は、2024年の全国における特殊詐欺の被害額が721億円を超え、東京都だけで153億円に上る深刻な状況を説明。
そして、「これは本当の電話かもしれないという思い込みを捨て、疑う力を育てることが最も重要」と語りました。

最初のリラックスをした雰囲気が一変し真剣に聞き入る参加者

いざ体験スタート!四つの詐欺を聞いて学ぶ

 

この体験会では、参加者が実際にスマートフォンを使い、特殊詐欺の疑似体験を通じて「気づく力」を養います。体験は以下の4つの構成で進行しました。

 

体験①:「この電話、出る?出ない?」

警視庁の番号を装った着信がスマートフォンに表示されたとき、あなたは出ますか?それとも疑って出ませんか?
このセッションでは、「本物らしく見せかけた偽の番号表示」に騙されるリスクを体験しながら、正しい対処法、つまり、出ずに、公式サイトなどから正しい番号にかけ直すことの大切さが繰り返し強調されました。

体験②:声を聞き分けろ!AIによる「偽声」の罠

司会者の「本物の声」と、AIによって生成された「偽の声」を聞き分けるクイズ形式の体験。参加者は電話で三つの音声を聞き、どれが本物かを当てました。

正解は2番目。1番と3番はAIによる合成音声でした。
わずか数秒の音声サンプルでもAIは驚くほど自然に人の声をコピーできる時代――最近では社長の声を偽装して送金させた実例も紹介され、会場にはどよめきが走りました。

大切なのは「声だけで本人かどうかを判断しない」こと。必ず、自分の登録している番号にかけ直して、事実確認をするように、と再度の注意喚起がなされました。

参加者はこの4つを体験しました

 

 

 

参加者の携帯電話を使用して実際の詐欺犯人の音声や、架空請求業詐欺の手口を体験

体験③:本物の詐欺電話を耳で聴く

今度は、実際にあった特殊詐欺の録音音声を聴く体験。

区役所職員を名乗り、還付金を装う手口
息子や孫を名乗り、家族を思う心を逆手に取る“オレオレ詐欺”
警察官を装い、逮捕を匂わせてパニックに陥れる「警察官型詐欺」
どれも、冷静でいれば「そんなことあるはずない」と判断できる内容ですが、人は不安や焦りの中では簡単に思考を鈍らせてしまうのです。

再三繰り返されたのは、「あり得ない話でパニックにさせてくる」という詐欺の基本構造。そして「何か変だな」と思ったら、正しい番号にかけ直すか、迷わず110番することが命を守る行動であるという点です。

本物の詐欺電話を体験する参加者

熱心に携帯電話を操作し体験する参加者

体験④:架空請求SMSの疑似体験

最後は、スマートフォンに届いた架空請求SMSを開き、そこに記載された番号に電話をかける体験。自動音声で「未払い料金がある」「法的措置をとる」と脅され、オペレーターに繋ぐよう誘導されます。

本来なら「怖い!すぐ確認しなきゃ!」と焦るところですが、参加者は体験を通じて、その電話番号に絶対にかけないという基本ルールを学びました。

参加者の携帯電話を使用しての体験

AIにより本人の声を再現できます

防犯の心得:自分は大丈夫、と思わない

すべての体験を終え、最後に確認された三つの大事なポイント:

詐欺は「あり得ない話でパニック状態を作る」
必ず「正しい番号にかけ直して確認する」
不審な電話を受けたら「迷わず110番通報する」
どれも、今日の体験で繰り返し耳にした内容ですが、これこそが自分自身を守る「防犯の基本」です。

さらに、固定電話をお使いのご家庭には「ナンバーディスプレイ」や「留守番電話設定」、国際電話の着信拒否の申し込みなど、日常の防犯対策が紹介され、来場者は真剣な表情で聞き入っていました。

 

 

 

高井戸防犯協会 丸山会長

今日の学びをご家族で共有を

体験会の最後には、アンケートへの記入とともに、「本日の内容をぜひご家族と共有してください」とのお願いがありました。
出口教授の言葉にもあったように、「特殊詐欺の被害を防ぐためには、家庭内での防犯意識の共有」がとても大切です。

特殊詐欺は高齢者だけの問題ではありません。誰にでも起こりうる身近な危険です。
だからこそ、今日の体験会で得た“違和感に気づく力”を、ぜひ皆さんの大切な人にも伝えてください。

 

「何かおかしい」と思ったら、まず立ち止まりましょう。そして、正しい番号にかけ直して確認すること。

迷わず110番
あなたの冷静な一歩が、自分や家族の未来を守ります。

調べ正しい電話番号にかけ直して確認する。これが唯一の特殊詐欺被害防止方法です。

警視庁 高井戸警察署

警察署

地域の皆さまと安心・安全な街づくりのために

杉並区宮前1-16-1

特殊詐欺体験会に参加して

今回の「聞いて体験!特殊詐欺体験会」は、体験という言葉通り、ただ「聞く」だけではなく、実際に“自分の身に起こるかもしれない”という前提で向き合う貴重な時間となりました。

体験中、参加者の皆さんが真剣にスマートフォンを操作したり、音声をじっと聞き入る姿がとても印象的でした。とくにAIによる“偽の声”体験では、技術の進歩が持つ怖さに会場がどよめき、まさに「知っていること」と「体験してみること」の違いを痛感させられました。

出口教授がお話された「思い込みを捨てて、違和感に気づく力を育てよう」という言葉が、編集部としても深く心に残っています。
私たちの暮らしは、便利な反面、情報があふれ、信じるべき相手すら見失いがちです。だからこそ、「もしも」に備える知恵と、家族や地域で声をかけ合える関係性が、これまで以上に大切になってくると感じました。

まいぷれ杉並区では、今後もこうした“知って、体験して、行動につなげる”取り組みを応援していきます。
この記事を読んでくださった皆さまも、ぜひ今日の内容をご家族やご友人と共有していただければ幸いです。

一人でも多くの方が、被害に遭う前に「おかしいな」と気づき、大切な日常を守る力を身につけられますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。