杉並区 あの店この店 まいぷれ杉並区編集部がお邪魔したお店
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石臼挽きの香り、百年の伝統が息づく蕎麦の名店

静かな住宅街の中にひっそりと佇む、杉並区・荻窪の老舗そば店「本むら庵 荻窪本店」
1924年(大正13年)創業、100周年を迎えたこの店は、「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の三たてを貫く名店

関東大震災の翌年、上荻窪村(現在の上荻2丁目)で初代・小張清右衛門が「本村庵」を開業。
のちに1971年、三代目・小張信男が大改装を行い、屋号を現在の「本むら庵」に改めました。
当時は駅から離れた立地のため、創業当初は出前9割というスタイル。
しかし三代目が「味で勝負する店」へと方向転換し、石臼を自ら試作しては目立てを変え、100個以上の石臼を研究、その執念がいまの「香り高い蕎麦」につながっています。
中庭にはその石臼の一部が、今も静かに花鉢台として残されています。

せいろそば

生湯葉そば
「挽きたて・打ちたて・茹でたて」
本むら庵が守り続けている三たての精神、毎日、玄そばを低温で保管し、その日の分だけ石臼で挽く。
湿度や気温に合わせて水分量を調整し、手打ちで仕上げ、そして、提供する直前に茹で上げる。
一見あたりまえのようでいて、実は極めて繊細で、真摯な職人の積み重ねがなければ成り立たない工程です。
このあたりまえを極める姿勢こそが、百年続く理由といえるでしょう。


1971年の改装で生まれた民芸風の建築は、四季折々の風景と調和する美しい空間。
大きな窓から望む中庭の緑や、盆栽が彩るテーブル席。
訪れる時間や季節によって、まるで違う表情を見せます。
店内は82席・全22卓、バリアフリー対応で、車椅子・おむつ台・オストメイト設備も完備。
小さな子ども連れや年配の方でも安心して利用できる配慮が光ります。
また、隣接の専用駐車場も完備しており、遠方からの来店にも便利です。


【冷たいそば】
・せいろ
・ざる
・おろし
・とろろ
・ごまだれせいろ
・鴨せいろ
・天せいろ
・季節の変わりそば(桜切り・茶そば・しそ・ゆずなど)
【温かいそば・うどん】
・かけ
・山かけ
・おかめ
・鴨南ばん
・天ぷらそば
・季節限定:牡蠣南ばん、松茸そば など
初めて訪れるなら、まずは「せいろ」で蕎麦そのものの香りを味わいましょう。
つゆを少しだけつけて一口、次に薬味を添えて。
食後は、まろやかな蕎麦湯を注ぎながら余韻を楽しむ。
常連の間では、庭の見える席で昼下がりにゆっくりと過ごすのが定番です。

• 住所:東京都杉並区上荻2-7-11
• アクセス:JR荻窪駅(西口)/東京メトロ丸ノ内線(西南口)から徒歩約8分
• 営業時間:11:00~21:30(L.O.21:00)
• 定休日:火曜・第1・第3水曜(祝日の場合は翌平日)
• 電話:03-3390-0325
• 駐車場:あり(隣接・大型駐車可)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。