杉並区 あの店この店 まいぷれ杉並区編集部がお邪魔したお店
落ち着いた店内と、時間がゆっくり流れる空間

京王線・代田橋駅から少し歩いた住宅街に、
60年以上続く老舗喫茶店「珈琲舎 泉(いずみ)」があります。
赤い庇が目印のその佇まいは、どこか懐かしく、
代田橋の日常の中に、静かに、しかし確かに溶け込んでいます。

珈琲舎 泉の定番メニューである ドリア
まずいただいたのは、珈琲舎 泉の定番メニューである ドリア です。
ひと口食べて感じるのは、尖った主張のない、とてもやさしい味わい。
濃すぎず、重すぎず、それでいて満足感はしっかりあります。
食べ進めるうちに、体の芯からじんわりと温まり、
気づけば自然と汗がにじむほど、体がポカポカしてきました。
刺激で温めるのではなく、丁寧な火入れと味のバランスで、
ゆっくりと温めてくれる一皿です。

人気のカレードリア
こちらは、珈琲舎 泉のカレードリアです。
辛さが前に出るタイプではなく、
カレーのコクと香りが、やさしく広がる味わい。
食べやすく、どこか家庭的な安心感があります。
カレー特有の刺激は控えめで、
それでいて食べ進めるほどに体が温まり、
こちらもじんわりと汗をかくほどでした。
長年この場所で作られ続けてきたからこそ生まれる、
「安心できるカレー」の延長線にある一品だと感じます。


店内は昭和の面影を残した、落ち着いた雰囲気。
席数は20席ほどで、テレビが静かに流れ、
一人でも誰かと一緒でも、自然と長居したくなる空間です。
完全禁煙で、支払いは現金のみ。
便利さよりも「変わらないこと」を大切にしてきた、
昔ながらの喫茶店らしさが感じられます。
珈琲舎 泉の魅力を語るうえで欠かせないのが、
長年お店を切り盛りしてきた ご夫婦の存在 です。
ホールに立つお母さんは、物腰が柔らかく、いつも穏やか。
「いらっしゃいませ」「ごゆっくりどうぞ」という何気ない一言に、
初めての来店でも自然と心がほどけていきます。
必要以上に話しかけることはなく、それでいて、
きちんとこちらを気にかけてくれている。
その絶妙な距離感が、とても心地よく感じられます。
一方、キッチンで調理を担当しているのがお父さん。
表に出ることは多くありませんが、
名物のドリアやサンドイッチからは、
長年積み重ねてきた丁寧な仕事と誠実さが、
しっかりと伝わってきます。

イタリアンドレッシングがかけられ野菜サラダ

桃のシャーベット


※営業時間・定休日は変更となる場合がありますので、来店前のご確認をおすすめします。
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