杉並区 あの店この店 まいぷれ杉並区編集部がお邪魔したお店
毎週日曜日の10:00~14:00だけ開いている、幻のお店「TACO GANG」自家製生地でできたタコス専門店

TACO GANGのオーナー・佐藤佑月さん。こだわりのタコスとともに笑顔で迎えてくださいました
古着や音楽、個性的な飲食店など、独自のカルチャーが息づく街・高円寺。
そんな高円寺で、毎週日曜日の10時から14時まで、わずか4時間だけ営業するタコス専門店をご存じでしょうか?
その名も「TACO GANG(タコギャング)」。
2026年4月に間借り営業をスタートしたお店で、メキシコの伝統的なタコスの魅力を大切にしながら、日本人の味覚に合わせた独自のタコスを提供しています。
今回、まいぷれ杉並区編集部がお邪魔し、こだわりのタコスを味わいながら、オーナーの佐藤佑月さんに料理への思いや今後の夢についてお話を伺いました。

タコスを中心に、彩り豊かな料理がテーブルに並びます。気軽に楽しめるメキシカンの魅力が詰まった一皿です
TACO GANGが目指しているのは、メキシコの味わいを残しながら、日本人が気軽に、何度でも食べたくなるタコスです。
「まずは日本人に愛されるお店を作りたいんです」
そう話す佐藤さん。
タコスと聞くと、パリパリとした硬い皮にひき肉や野菜を詰めた料理を思い浮かべる方もいるかもしれません。
しかし、メキシコの伝統的なタコスは、やわらかなトルティーヤで肉や野菜、サルサなどを包んで食べるスタイルが一般的。
TACO GANGでは、そんなメキシカンタコスの魅力を生かしながら、生地や味付けに独自の工夫を加えています。
肉の旨み、野菜の爽やかさ、サルサの風味、そしてトルティーヤの食感。
それぞれの素材が重なり合うことで生まれる味わいが魅力です。

肉の旨みと野菜の爽やかさを楽しめるタコス。ライムを添えた彩り豊かな仕上がりです
TACO GANGのタコスは、直径約12cmのトルティーヤを使用。
片手で持って食べられる大きさながら、肉や野菜がたっぷりとのった、食べ応えのある一品です。
ひと口食べると、まず感じられるのが肉の存在感。
そこに玉ねぎや香草の風味、サルサの味わいが加わり、さまざまな素材のおいしさが口の中に広がります。
見た目も鮮やかで、思わず写真を撮りたくなるようなタコスです。

香ばしく調理された肉に、玉ねぎや香草などを合わせたタコス。素材の組み合わせにも注目です

やわらかなトルティーヤの上に、肉や野菜、サルサが彩りよく盛り付けられています
肉の種類や調理法にも、佐藤さんならではのこだわりがあります。
豚肉にはメキシコ産の肩ロースや豚バラ肉を使用。
佐藤さんによると、メキシコ産の豚肉には、日本で一般的に食べられる豚肉とは異なる、力強い香りや風味があるそうです。
その個性を生かしながら、ニンニクやスパイスと一緒にじっくり煮込むことで、肉の旨みと香りのバランスを整えています。
一方、牛肉には牛の第4胃に当たる「ギアラ」という部位を混ぜて使うそうです。
肉の種類によって異なる味わいや食感を楽しめるのも、TACO GANGの魅力です。

メキシコの豚肉料理「カルニタス(CARNITAS)」を使ったタコス。肉の旨みを楽しめる一品です

肉と野菜を彩り豊かに盛り付けたタコス。見た目からも食欲をそそられます
TACO GANGのタコスを語るうえで欠かせないのが、豚肉を使った「カルニタス(CARNITAS)」です。
カルニタスは、メキシコで親しまれている豚肉料理のひとつ。
豚肉をじっくり加熱してやわらかく仕上げる料理で、タコスの具材としても人気があります。
TACO GANGでは、メキシコ産豚肉の風味を生かしながら、ニンニクやスパイスを使って調理。
肉の旨みをしっかりと感じられ、野菜やサルサと合わせることで、最後まで飽きずに楽しめる味わいを目指しています。

TACO GANGオーナーの佐藤佑月さん。タコスへの愛情を原動力に、2027年の独立開業を目指しています
2026年4月に間借り営業をスタートしたTACO GANG。
オーナーの佐藤佑月さんに、タコス専門店を始めた理由を伺いました。
もともとタコスが好きだったという佐藤さん。
飲食店を始めるにあたり、間借りという限られた環境でも提供しやすい料理は何だろうと考えたことが、タコスを選んだ理由のひとつだったそうです。
好きな料理であることに加え、営業スタイルとの相性も考えた、現実的な選択でした。
実際に営業を始めてからは、毎週のように訪れてくれるお客様も生まれ、少しずつお店のファンが増えています。
佐藤さんが目指しているのは、肩肘張らずに立ち寄れるタコス専門店。
「タコスは、いわばB級グルメ。屋台みたいなものなので、ふらっと寄って、すぐ食べて帰るような感覚のお店にしたいんです」
特別な日に食べる料理ではなく、お腹が空いたときに気軽に立ち寄れる。
そんな身近な存在として、タコスをもっと広めていきたいという思いが伝わってきました。
現在は日曜日限定の間借り営業ですが、佐藤さんには次の大きな目標があります。
それが、自分自身の店舗を持つことです。
2027年の独立開業を目指し、少しずつ準備を進めています。
新しい店舗では、現在のタコス専門店というスタイルを大切にしながら、メニューもさらに充実させたいとのこと。
例えば、サーモンを使ったタコスや、日本人になじみの深いテリヤキマヨ風味のタコスなども構想しているそうです。
さらに、料理だけでなく、お店の空間づくりにも強いこだわりがあります。
「お店がかわいいから写真を撮りに行きたい、そんな理由でも来てもらえるようなお店にしたいですね」
店内のデザインや雰囲気に統一感を持たせ、TACO GANGならではの世界観を作りたいと話してくれました。
タコスのおいしさはもちろん、お店に足を運ぶこと自体が楽しみになるような空間。
佐藤さんが思い描く、新しいTACO GANGの姿です。

マサハリナ(とうもろこし粉)と小麦粉を合わせた日本人向けの味になっています!
コーンの香りを残しながら、モチモチで、歯切れよく、食べ応えのある生地です

鉄板で一枚ずつ焼き上げるトルティーヤ。タコスのおいしさを支える大切な工程です
TACO GANGのこだわりは、肉だけではありません。
タコスのおいしさを支えているのが、具材を包む「トルティーヤ」です。
使用するのは、トウモロコシを原料とする「マサハリナ」という粉。
マサハリナは、トウモロコシをアルカリ処理する伝統的な製法を経て作られる粉で、メキシカンタコス特有の風味を生み出します。
一般的なメキシコのコーントルティーヤはトウモロコシを主体としていますが、TACO GANGでは、そこに小麦粉を独自の配合で加えています。
「日本人に食べやすいように、自分でブレンドしています」
佐藤さんが目指すのは、トウモロコシの香りを残しながら、もちもちとした食感と歯切れのよさを両立させた生地。
トルティーヤそのもののおいしさにも注目してほしいところです。

鍋でじっくりと煮込まれる肉。ニンニクやスパイスを使い、風味豊かに仕上げます

タコスの味を支える肉の仕込み。手間をかけて引き出した旨みが、おいしさの決め手です
TACO GANGのタコスを支えているもうひとつの重要な工程が、肉の仕込みです。
豚肉は、ニンニクやスパイスなどを加えてじっくりと煮込み、肉の旨みを引き出します。
メキシコ産豚肉ならではの風味を生かしながら、日本人にも食べやすい味わいに整えているのが特徴です。
こうした丁寧な仕込みによって、トルティーヤやサルサとも相性のよい肉料理が生まれます。
タコスは手軽に食べられる料理ですが、そのおいしさの裏側には、食材選びから調理まで、さまざまな工夫が隠されています。

タコスの味わいを彩るサルサやトッピング。肉やトルティーヤとの組み合わせも楽しみのひとつです
TACO GANGでは、タコスに合わせるサルサにもこだわっています。
取材で教えていただいたのは、緑色の「サルサ・ヴェルデ」と、赤色の「サルサ・ロハ」の2種類。
サルサ・ヴェルデは、ピーマンと玉ねぎをベースにしたソース。
一方、サルサ・ロハは、トマトと玉ねぎをベースに作られています。
基本的には、ポークにサルサ・ヴェルデ、ビーフにサルサ・ロハを合わせているそうです。
肉の旨みにサルサの風味が加わることで、味わいに変化が生まれ、タコスのおいしさをさらに引き立てます。

トルティーヤを2枚重ねる「コピア」。生地の食感と食べ応えを楽しめるスタイルです

片手で持って、豪快にひと口!肉、野菜、サルサ、生地が一体となるタコスならではのおいしさ
TACO GANGでは、トルティーヤを2枚重ねにする「コピア」という食べ方も紹介していただきました。
通常は1枚のトルティーヤで具材を包みますが、コピアでは2枚を重ねることで生地の存在感が増し、より食べ応えのあるタコスになります。
佐藤さんによると、しっかりとお腹を満たしたい方からも好まれているそうです。
トルティーヤそのものの味や食感を、さらに楽しめるスタイルです。

サルサにもこだわったTACO GANGのタコライス。彩り豊かな野菜と具材が食欲をそそります
タコスだけでなく、タコライスにも注目です。
ご飯の上に具材や野菜を彩りよく盛り付け、こだわりのサルサを合わせた一品。
トルティーヤで包んで食べるタコスとはまた違った楽しみ方ができ、しっかりと食事をしたい方にも魅力的なメニューです。
彩り豊かな見た目も食欲をそそります。
2026年4月の営業開始から約半年。
間借り営業というスタイルで、お客様とのつながりを少しずつ広げてきたTACO GANG。
そのタコスには、メキシコの料理文化への思いと、日本人に親しまれる味を作りたいという佐藤さんの工夫が詰まっています。
自家配合のトルティーヤ、丁寧に仕込んだ肉、そして味わいを引き立てるサルサ。
何より印象的だったのは、将来自分自身の店舗を構えたいという佐藤さんの熱意でした。
日曜日のわずか4時間だけ出会える、こだわりのタコス。
高円寺を訪れる際には、ぜひTACO GANGの味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
まいぷれ杉並区では、佐藤さんのこれからの挑戦にも注目していきたいと思います。
※営業場所・営業時間・メニューなどは変更となる場合があります。
ご来店前に店舗の公式SNS等で最新情報をご確認ください。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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