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★【永福町】認定NPO法人 スマイリングホスピタルジャパン 代表 松本惠里さん★

 

病院に笑顔と学びを届けるアート──永福町

「スマイリングホスピタルジャパン」代表・松本惠里さん

東京都杉並区・永福町に拠点を置く認定NPO法人「スマイリングホスピタルジャパン(SHJ)」は、病院や施設で過ごす子どもたちに、アートや音楽、そして学びの機会を通じて笑顔と生きる力を届ける活動を行っています。

 

病院の子ども達と過ごした経験を元に、重度の病気や障がいで入院中の子どもたちをアートで支援する団体「NPO法人 スマイリングホスピタルジャパン」を設立。

設立の経緯から今までの想いを綴られた書籍「夢中になれる小児病棟」を上梓。

 

著書に込めたメッセージ

「子どもたちが笑顔になるのは、自分らしく活動できているとき。その時間を少しでも多く届けたい。」

 教育と医療の現場から生まれた想い

松本惠里さんは、外資系銀行勤務を経て、子育て中に教員免許を取得。
2005年から院内学級の英語教員として勤務し、病院で過ごす子どもたちと接する中で
「子どもたちが自分らしく活動できる時間こそが、笑顔と生きる力につながる」と実感。
その想いから、2012年にスマイリングホスピタルジャパン(SHJ)を設立しました。

活動の原点には、松本さん自身が39歳のときに経験した交通事故があります。
生死の境をさまよう入院生活の中で、教育への道を諦めずに進んだ経験が、現在の活動に深く結びついています。

 アートと学びがつなぐ、子どもたちの「夢中になれる時間」

SHJでは、音楽・美術・演劇などの分野で活躍するアーティストが病院や施設を訪問し、
子どもたちと一緒に創作活動を行っています。
コロナ禍以降は、永福町の事務所からZoomを活用したオンライン配信も行い、全国の子どもたちにアートの時間を届けたり、子どもが自ら取り組める制作キットの作成・ プレゼントを行なっています。

さらに、SHJが力を入れているのが「学びサポート」です。
特に重症心身障がい児への在宅学習支援では、子ども一人ひとりの状態に合わせた
バリアフリー教材を手作りで提供。
視覚・触覚・聴覚など五感を活かした教材は、学びのハードルを下げ、
子どもたちが「できた!」と感じられる瞬間を生み出しています。

支援員は教育と福祉の両方に精通しており、保護者との連携も丁寧に行われています。
病院や家庭でも、子どもたちが自分らしく成長できるよう、SHJは教育の可能性を広げ続けています。

 永福町から全国へ、笑顔と学びの輪を広げる

スマイリングホスピタルジャパンの活動は、病院という閉ざされた空間に、
希望と創造の光を灯し続けています。
永福町から全国へ──

松本惠里さんの活動は、これからも多くの子どもたちの心に寄り添い続けます。

病気や障がいで長期入院する子どもたちに、アートがもたらす夢中になれる時間を描いた一冊。
院内学級の教員経験とSHJ松本代表の活動から、子どもたちの笑顔や自信を取り戻す姿をリアルに綴られている。

■ スマイリングホスピタルジャパン

杉並区永福町に拠点を置く 認定NPO法人スマイリングホスピタルジャパン(SHJ)
合言葉は Happiness helps healing!(楽しさは治癒を助ける)。

入院中や在宅療養中の子どもたちに向け、音楽・美術・読み聞かせ・パフォーマンスなどの参加型アート活動を全国の病院・施設に届けています。
永福町のオフィスは、訪問活動の拠点であると同時に、コロナ禍以降は オンライン・スタジオとしても活用され、全国の子どもたちへ“笑顔のプログラム”を配信しています。

面会が保護者のみに限られている小児病棟に、アーティストと共に訪れ、子どもたちにアートや音楽に親しんでもらう活動を行っています

松本さんへのインタビュー

入院中の子どもたちはどんな状況に置かれているのでしょうか?

 

入院生活を楽しめる子どもも確かにいます。みんな同じ場所にいると仲良くなって遊んだりもします。

でもやっぱり一番つらいのは、 先の見えない不安と治療への恐怖、 そして元のお友達やきょうだいに会えなくなることです。

それから「自分が病気になったせいで家族に迷惑をかけている」と感じてしまう子もいます。

なかには、痛いとか、つらいとかを親に言わないようにしている子もいます。

 

「お母さんは私のいないところで泣いているに違いない」と思ってしまって。

さらに重い病気の場合は、「これから何年もかかりますよ」とか、最悪の場合の可能性を告げられることもあります。そうなると、家族全体がとても大変な生活を強いられます。その責任感のようなものを子ども自身も背負ってしまうことがあるんです。

 

告知について

海外では、子どもを一人の人格として尊重し、病気と一緒に立ち向かう姿勢を持たせることが治療効果を高めると言われています。日本でもここ10~15年くらいで少しずつ取り入れられるようになってきました。
ただ、親が「知らせたくない」と言えば知らせない、「ぜひ伝えたい」と言えば伝える、というようにケースバイケースで本当に大変な判断になります。

実は私の孫も最近、先天性の心疾患が見つかりました。 すでに2回手術、そして今後何度が入院、 手術しなければなりません。 子の入院には親の付き添いの大変さという課題もありますが、 さらに告知の問題もあります。

親として「 伝えるのか伝えないのか」「どこまで、 どうやって伝えたらいいのか」というのは本当に難しい問題です。
だからこそ、病棟にはカウンセラーや心理士など、チーム医療で支えてくれる仕組みがあります。それはとても大切だと思っています。

 

もともと私はこの活動を始める直前まで院内学級で、闘病中の子どもたちと過ごしていました。子どもたちとの経験を通じて「病院はもっと楽しくていいのでは」と思うようになり、そこで答えを求められない自由に表現できる参加型アート活動だと感じたんです。

真っ白で殺風景な場所を明るくして、子どもたちがワクワクできる生活の場にしたいという思いがありました。

 

クラウドファンディングでウォールアートをと考えられたきっかけは?

 

小児病棟のプレイルームで活動している中で、病院の殺風景な雰囲気や医療機器の無機質な音、そして白い壁や白衣ばかりの環境を見て、「もっと子どもらしい空間にできないか」と思ったことです。

そのときに思い出したのが、明るい絵を描くアーティストのOnly-toomariさんでした。彼女は、入院して外に出られない子どもたちの「もっと外に飛び出したい」という気持ちを表現するように、魚や鳥をモチーフにした塗り絵を作ってくださっていました。それを使ったウォールアートをしたらどうかと思い、病棟の保育士さんに相談したところ、とても賛同してくださったんです。

 

子どもたちを見ていると、図工や音楽、芸術鑑賞会のときが一番生き生きしていて「子どもらしい姿」を見せてくれました。そうした時間をもっと届けたいと思って、この活動を始めました。

もちろん一緒に活動を提供することも大事ですが、病院という「箱もの」そのものを楽しく変えていくこともできるのではないか――そう考えた結果、ウォールアートに行き着いたのだと思います。

 

 

ウォールアートが完成したあとの反響と、子どもたちや病院の皆さん反応はどうでしたか?

 

まず一番大きかったのは、「病院が明るくなった」ということです。そして子ども、 ご家族、病棟保育士、医療スタッフ、 病棟にいる全ての立場の人がそこに参加してみんなで一緒に楽しみ ながら自分達の居場所を明るく楽しい場所に変えていくことで立場 の垣根がなくなり対話も増え一体感が生まれたといいます。


反響としては、子どもたちがそこに参加したというのが一番大きかったと思います。自分たちがこうやって作ったんだという思いが、作品の中に込められているんです。そして子ども、 ご家族、病棟保育士、医療スタッフ、 病棟にいる全ての立場の人がそこに参加してみんなで一緒に楽しみ ながら自分達の居場所を明るく楽しい場所に変えていくことで立場 の垣根がなくなり対話も増え一体感が生まれたといいます。


そのシンボルツリーのすぐ隣は移植をする子どものお部屋なんですね。

そこに入ってしまうと、看護師さんやお医者さんとしか会えなくて、家族も入れない。完全に一人きりになってしまう。

その子どもたちに向けて、無菌室で過ごした経験のある子が「怖くないよ、大丈夫だよ、よくなるからね」といったメッセージを、フルーツ型のステッカーに書いて貼るんです。


そうやって、これから治療に臨む子どもたちに向けてエールを送る。まさに「命のバトン」と呼ばれる取り組みになっていて、医療者の方々もそう名付けてくださっています。

とても感動的で、やりながら私たち自身も心を打たれました。その効果がとても大きかったので、ぜひ繰り返していきたいと感じています。

いつもは受け身になりがちな子どもたちが、能動的に関わることができた。しかもその結果、とても素晴らしい環境が生まれた。そこが子どもにとっても、お母さん方にとっても大きな喜びでした。

■ 在宅訪問学習支援 ― SHJ学びサポート

SHJが力を入れているもう一つの活動が、在宅訪問学習支援(SHJ学びサポート)です。

重度障がいや医療的ケアが必要で通学が難しい子どもたちの「学びたい」という思いに応えるため、専門スタッフが家庭を訪問し、学習や創作のサポートを行います。

・対象:重症心身障がい児、医療的ケア児、特別支援学校高等部を卒業後や登校困難な子どもたち

・方法:教員経験者や言語聴覚士、アーティストなどが自宅を訪問。支援機器(視線入力装置、意思伝達カード、タブレット等)を活用し、子どもが主体的に取り組める教材を提供
・工夫:「何に困っているか」を丁寧に把握し、試行錯誤できる教材や環境を用意。達成感や承認体験を重ね、自信と意欲を育む
・成果:運動機能や意思伝達能力の改善、算数や表現活動への自信回復。文字盤を使った文章創作や動画制作に発展した例もあります

松本さんはこう語ります。

「どんなに制約があっても、どこに困難があるのかを見極め環境を整え工夫することでできることが広がります。そして子どもたちは驚くほど力を発揮します。学ぶ喜びや達成感を感じてもらいたいのです。」

 

ウォールアートが環境を変える力だとすれば、在宅訪問学習支援は学びをつなぐ力
SHJは両輪で、子どもたちのQOLを支えています。

■ みんなで一緒に支えませんか?

 

松本さんからのメッセージ:

「これまでのウォールアートは、どこでも大好評でした。 個々の病院の方針や子どもたちの希望に寄り添い、 環境にあったデザインをしたくさんの壁紙やステッカーの作成・ 施工、壁画を企画・実施して行く、 そしてそれを継続していくにはまとまった資金が必要です。
皆さんのご支援で、このプロジェクトが成功すれば、 子どもたちの笑顔や前向きな気持ち、 そしてご家族や医療者の安心を通し患者が中心となって療環境を向 上することにつながり、 何より子供達の達成感や自己有用感につながります。ぜひ一緒に、 子どもたちを支えてください。」

 

支援方法

今回のプロジェクトは、クラウドファンディングをCAMPFIREで実施します。
まいぷれ杉並区がキュレーションパートナーとして全面サポートし、地域に根ざした発信を行います。


公開日・支援ページURLは近日発表予定です。

■ クラウドファンディングに挑戦する理由

松本さんは過去にもクラファンに挑戦しましたが、リターンの設定や発送作業の負担が大きく、「もうやめようか」と思った時期もあったそうです。

 

「クラファンは資金調達だけでなく、認知を広げる力がある。

支援してくださる皆さんと一緒に子どもたちを支えているんだ、という大きな力を感じられるんです。」

今回の挑戦は、まいぷれ杉並区(CAMPFIRE公式キュレーションパートナー)の協力により、プロジェクトを行います。

永福町から全国へ!

 

松本代表のやさしさと情熱には深く感銘を受けています。
もっと多くの子どもたちが松本代表の愛に触れ、この活動が全国の病院や家庭で当たり前のように行われる未来を夢見ております。


まもなくCAMPFIREにてクラウドファンディングを開始いたします。
皆さんの温かな支援が、この活動をさらに広げる力になります。
公開の際にはぜひプロジェクトページをご覧いただき、ご支援・シェアをお願いいたします。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。