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杉並区で活躍している人を取り上げます

杉並区で活躍している人を紹介します。SUGINAMI コネクション 

★一般社団法人 駄可笑屋敷プロジェクト 平間大夢さん★

【地域コミュニティ】

大学生と地元の方がタッグを組んだ「駄菓子屋」を拠点とした子どもの居場所

一般社団法人 駄可笑屋敷プロジェクト 理事・平間大夢さん

 

東京都杉並区・方南町にある「駄可笑屋敷(だかしやしき)」。一見、昔ながらの木造家屋が残る普通の一軒家ですが、ここは今、地域の子どもたちと大学生たちがつながる温かな居場所となっています。

大学生がつくる「もうひとつの居場所」

「駄可笑屋敷プロジェクト」に参加したのは大学2年生の夏。子どもたちに何か還元できる活動を探していたとき、偶然このプロジェクトに出会いました。

自宅から電車で1時間弱かけて通いながら、地域イベントの企画や運営、居場所づくりに参加してきました。

「この場所に来て、子どもたちが少しでも笑顔になったら。それだけでもうれしい」

そう語る平間さんは、学生代表を務めた後、現在は一般社団法人駄可笑屋敷プロジェクトの理事として活動を継続。法人の立場から、各拠点のサポートや商店街との連携にも携わっています。

 

駄可笑屋敷プロジェクトの平間さんに駄可笑屋敷プロジェクトについて話をお聞きしました

 

 

子どもたちに 「多様な価値観と経験」を届けたい

駄可笑屋敷プロジェクトの理念は、「子どもたちに多様な価値観と経験を届ける」こと。

学校や家庭だけでは出会えない考え方や人々との出会いを通じて、子どもたちが「自分の引き出し」を増やし、将来の選択肢を広げられるような環境を目指しています。

 

 

地域と人と居場所

 

「おもしろいおじいちゃん、おばあちゃん、小さな子も。地域にはいろんな人がいて、そこから自然と学ぶことがある。そういう『多様性』を受け入れられる場所をつくりたい」

 

一方で、大学生の「お兄さん・お姉さん」は先生でも親でもない絶妙な距離感で接する存在、私たちはこどもたちにとってタテでもヨコでもない「ナナメ」の関係。

子どもたちにとっては、少し年上の信頼し頼れる存在でありたいですね。

まちなか木製ベンチ

費用の一部を補助してもらい設置しています。

 

スタッフがいる時間

月・金 15:00~18:00

土・日 13:00~18:00

駄可笑屋敷の原点と拠点展開

 

このプロジェクトの原点は、方南銀座商店街。
商店街の一角にあった地元の方用の施設を活用し、駄菓子の販売と子どもの居場所づくりが自然発生的に始まりました。もちろん、商店会の方にお願いをしたり、会議などでプレゼンをしたりという努力もありました。
「駄可笑(おか)しい=面白い」という語感にかけたネーミングも、地域の方が作られた名前で、方南銀座商店街振興組合の方のユーモアと柔軟性を物語っています。


現在、拠点は以下の5か所に展開中です:

杉並区 方南町(本拠点)
品川区 西五反田
品川区 中延
杉並区 井荻
川崎市 平間
それぞれの拠点は運営形態も多様。西五反田では、「E-park」という有料の施設と連携し、駄菓子の流し販売やイベントを展開。地域の特性に合わせた柔軟な運営が特徴です。

子どもたちと商店街をつなぐイベント

 

活動の中でも特に力を入れているのが、商店街との共同イベント。

中でも注目を集めたのが「ゾンビンゴラリー」。
ゾンビとビンゴを組み合わせたスタンプラリー形式のイベントで、参加者は2週間で3000人超。商店街加盟店を巻き込んだ大規模な催しとなりました。

方南銀座商店街の柔軟な姿勢も、この活動を支える大きな力です。理事長の新井さんをはじめとした方々の理解と信頼が、大学生主体の運営を可能にしているのです。

活動を支える仕組みと「卒業後」の関わり

 

このプロジェクトの運営の中心は大学生たち。しかし学生であるがゆえに、卒業とともに離れていくのが常。その中で、「卒業後も関われる仕組みを作りたい」と法人化を決断。今ではOB・OGが理事としてプロジェクトを見守る体制も整ってきました。

 

とはいえ、「ボランティアであるがゆえの持続性の難しさ」も実感しています。

「駄可笑屋敷」を続けていくために

 

「この場所に来れば、誰かがいる。安心できる。楽しい。そんな居場所を、ずっと残していきたいと思っています」


「ぼろい家」と平間さんが笑う木造家屋。でも、とても良い雰囲気と思います。
子どもたちはここを気に入り、地域のお母さんたちは絵本やおもちゃ、ピアノまで寄付してくれました。

そして、卒業した子どもが、いつかまたこのプロジェクトを支える側になる。
そんな循環が生まれる日も、理想なのかもしれません。

杉並区への思いと、今後の展望

 

「杉並区は、昔ながらの温かさが残る街。その魅力を活かしながら、地域に根差した活動を続けていきたい」と語る平間さん。

将来的には、他地域にも拠点を広げていく予定です。課題は人手やノウハウ、資金面。でも「やりたい人」と「求めている地域」をつなげ、持続可能な仕組みを作ることこそが、自分たちの挑戦だと語ってくれました。

子ども向けの絵本・おもちゃ・漫画などの寄付も受付中!
「もう使わない」「捨てるのはもったいない」そんな気持ちが、子どもたちの居場所を育てます。

詳細は公式ホームページまで。


【方南町・駄可笑屋敷プロジェクト】
活動日:月・金・土・日 ※月に1回程度イベントあり
運営:一般社団法人 駄可笑屋敷プロジェクト

【まいぷれ杉並区 編集後記】

 

今回取材を通して強く感じたのは、「駄可笑屋敷プロジェクト」が単なる子どもの居場所づくりにとどまらず、地域と繋がり、未来へと繋いでいく起点になっているということでした。

商店街という地域の基盤と、大学生という柔軟で行動力のある若者たちが手を取り合い、世代や立場を超えて「まちに必要な場所」を自分たちの手で育てている姿は、まさに地域共創の理想形だと感じます。


「まいぷれさんのような地域密着のインターネット媒体とアナログも融合した取り組みをやってみたい」と語ってくださった平間さんの言葉には、メディアと地域活動がもっと連携していける可能性が詰まっていました。

 

私たちも、まいぷれ杉並区という地域メディアの立場から、こうした志ある活動と手を取り合いながら、情報だけでなく 人と人とのつながり を育てていく役割を果たしていけたらと思っています。

子どもたちが育ち、大学生たちが巣立ち、それでも変わらずここにあり続ける場所、
「一般社団法人駄可笑屋敷プロジェクト」の挑戦を、まいぷれ杉並区はこれからも応援していきます。

(まいぷれ杉並区編集部)

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。