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杉並区で活躍している人を取り上げます

杉並区で活躍している人を紹介します。SUGINAMI コネクション 

更新)

★イラストレーター・書家 杉並で出会った“線”の詩人、MASAMIさんが語る、創作と人生のかたち★


イラストレーター 書家 MASAMIさん

 

「美術短大では銅版画を専攻していました。エッチング技法という、線を刻む表現が大好きで。でも、先生から“10年やらなきゃものにならない”って言われて、若かった私は『それじゃ好きな服も買えない』って(笑)現実との折り合いをつけるように就職しました。」

 

はじまりと再出発 ~銅版画から「線」の世界へ~

MASAMIさんの芸術との最初の出会いは、大学時代の銅版画だった。だが、20歳という年齢に見合う等身大の選択として一度その道を離れる。しかし、社会人としての忙しい日々の中でも、創作の種は心の奥でじっと芽を出す時を待っていた。

 

「2015年頃、体調を崩して会社をしばらく休むことになりました。そのとき、ふと『私は何が楽しいんだろう?』と考えたんです。思い出したのは、子どものころから続けていた“書道”でした。」

その後、偶然出会った“アート書道”のワークショップ。筆にとらわれない表現と“自由さ”が彼女の心を解き放つ。そして、そこから自分だけの表現を探る創作の日々が始まった気がします。


 


 

バッグのなかの小さなメモ帳

「“降りてくる”んです、ある瞬間に。カフェでお茶してる時とか、散歩してる時とか。そういう時にふっとノートを広げて、アイデアをメモします。」

「道具は筆だけではなく、カニスプーンとか、ガラス棒とか、身の回りにある“線が出るもの”を見つけて、それで文字や絵を描くんです。」

 

 

 

ノートの中に書かれていたものは・・・

ノートの中には、整然とした構想図ではなく、自由奔放に描かれた線と文字、イラストなどアイデアの破片たち。それは、MASAMIさんの頭と心をつなぐ、クリエイティブの源泉だった。

 



 

走り出そうとしている
これからたくさん走るんだ!
走り切って心を満たして 爆睡するために
健康ってこんなもんだよ

même
メメって同じって意味
わたしもあなたも meme
メメのいろおなじだね

 

降りてくる瞬間と、日常から生まれるアート

「道具は筆だけではなく、カニスプーンとか、ガラス棒とか、身の回りにある“線が出るもの”を見つけて、それで文字や絵を描いたり…」

「ある瞬間、ふっと浮かぶというか下りてくるというか… カフェでお茶してる時とか、散歩してる時となど。そういう時にふっとノートを広げて、アイデアをメモします。」

 

moji mojiの會(ワークショップ)

日常のもので、ありえない線や表現を発見して古代文字や現代文字を表現します。
唯一無二同じものが2度と書けないアートです。

 

『進』アート文字
筆では書かず、日常のもので表現しています

樹木希林さんの名言
言葉が美しいのと、文字の美しさは同じ伝わり方をすると思っています

文字と線の境界線 ― 書道家としてのもうひとつの顔

 

「小さいころから書道を習っていて、硬筆師範の資格を持っています。いずれ杉並で書道教室を開きたいんです。」

書道とアート、その二つの軸がMASAMIさんの表現世界を形作っている。

「筆を使わず、日用品で文字を書くワークショップもしています。“マスカラのブラシで書いてみよう”みたいなこともやります(笑)。文字ってどんな道具でも書けるんですよ。」

 

線はMASAMIさんにとって、思いを映す“こころの写し鏡”。書道で磨かれた“線の美学”は、イラストやグッズデザインにも息づいている。


 

 

 

ロゴのデザイン

MASAMIさんのデザインのロゴ

マスダマサミさんのデッサンの時間


 

MASAMIさんの名刺

 

 

名刺のデザイン

「私、太陽が大好きなんです。“朝日”っていう言葉に惹かれます。“MASAMI”っていうロゴも、山に太陽が昇るイメージでデザインしてます。」


 

描くこと、生きること、そして杉並という場所

 

杉並で活動の拠点としているカフェギャラリー「イネル」さん

赤とブルーの扉、ヨーロッパの路地裏を思わせる小さな空間。それが、MASAMIさんの作品にぴったりだった。

「私の作品って、すごく小さいんです。例えばハーブティーのタグに描いたり。だから小さなスペースがちょうど良くて、“イネル”がしっくりきたんです。」

展示は秩父や大阪にも広がっているが、「杉並の“ほっこり感”はやっぱり特別」と語るMASAMIさん。その柔らかな作品世界には、このまちの空気も溶け込んでいる。

 

阿佐ヶ谷イネル Instagram

これから ― 目指すものは“つながり”と“あたたかさ”

 

「夢っていうほどじゃないけど、“人とつながりたい”って気持ちは強いです。個展を通して出会いが生まれたり、遠くの町で展示できることがすごく嬉しい。」

 

現在は、Tシャツやマグカップの受注制作も行いながら、カフェの看板犬を描いたTシャツ制作なども手がけているMASAMIさん。創作活動において“評価”や“市場”よりも、“気持ちが届くこと”を大事にしている。

「私の絵を見て、“あったかくなった” “ほっとした”って言ってもらえるのが、いちばんうれしいです。」

 

杉並区の印象

杉並区へのメッセージをうかがうと、こんな言葉が返ってきた。

「杉並って、“ほかほかしてる街”だと思うんです。昭和っぽい調和と、どこか懐かしい優しさ。そのまま変わらずにあってほしいですね。」

 

MASAMIさんの展示・販売情報

最新個展:2025年5月14日~19日@秩父
杉並の展示:阿佐ヶ谷イネル(不定期開催)
オーダー作品・通販:InstagramまたはDMにて受付
今後の予定:杉並での書道教室開設も検討中!




MASAMIさんが選んだ Cafe Hello

 

「“おはよう”」っていう挨拶の響きが、すごく好きなんです。
Cafe Helloの名前を聞いたとき、まさにその“おはよう”のような、やさしくて、誰かに寄り添うような空気を感じ、こちらを選びました。

 

それに、実は私の名刺にも“Hello”と少しつながる意味があって。
名刺に使っているロゴは、私のサインでもあるんですけど……これ、ちょっと変えようかとも思っていて(笑)、でもこの“M”の形、山のかたちに見えませんか? 私、山がすごく好きなんです。


“MASAMI”の“M”がCafe Hello(カフェ ハロー)、山のように見える──そんな想いも込めていて。だからこの場所とも、なんとなく、心の奥でつながっている気がするんです。」

 

Cafe Hello(カフェ ハロー)

阿佐ヶ谷の松山通り沿いに、2024年10月7日にオープンした「Cafe Hello(カフェ ハロー)」は、親子連れやペット同伴でも楽しめる、温かみのあるカフェです。

店内は、木の温もりを感じるインテリアで統一されており、天井の低い洞窟のような席や、屋根裏部屋のような中二階のスペースなど、遊び心あふれる空間が広がっています。また、絵本やおもちゃが用意されており、ベビーカーでも入りやすい広々とした店内は、小さなお子様連れの方にも安心して利用できます。

テラス席では、わんちゃんと一緒にカフェタイムを過ごすことも可能。お散歩の途中に立ち寄るのにもぴったりです。

バスクチーズケーキ

ハローコーヒーは中深煎り

編集後記

 

作品のなかに漂う静かな“やさしさ”と、言葉の節々から感じる“凛とした強さ”。MASAMIさんの表現は、誰かの心にそっと寄り添うような、そんな温度を持っていました。

 

創作の原点として“神社”や“祈り”を大切にされ、日々の感謝を祠に伝え、導きの神・猿田彦命(さるたひこのみこと)に手を合わせるその姿勢には、日本の伝統文化に根ざした“芯のある優しさ”を感じました。

線を描くこと、文字を綴ること、心を届けること。日々を生きる中での喜びが詰まっているように思います。

MASAMIさん、このたびは貴重なお話を本当にありがとうございました。

杉並の町に、これからもあたたかな線が描かれていくことを、私たちも楽しみにしています。

 

まいぷれ杉並区編集部

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。